犬がお尻歩きをするのはなぜ?お尻歩きをする理由と治し方を知っておこう

犬の豆知識
といぷ博士
といぷ博士
といぷ博士ですぞ!
愛犬のお尻歩きはかわいいですが、ちゃんと理由があったりするんですぞ!

犬の「お尻歩き」は、犬がお尻を床に擦り付けるようにしてズリズリと歩いている行動のことを言います。
独特な歩き方に思わず笑ってしまう飼い主さんも多いかと思います。

ですが、この「お尻歩き」と呼ばれる行動は実は病気のサインであることも、、、!

そこで今回は犬がお尻歩きをする理由やその治し方などをご紹介していきますね。

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犬がお尻歩きをする3つの理由は?

犬がお尻歩きをするのは、トイレの後などにただお尻周りが汚れていたり痒いだけの時もありますが、その他にも様々な理由があります。

その理由は大きく分けて3つあり、「病気」「寄生虫」「肛門嚢」などが原因でお尻歩きをしていると考えらえます。

ではそれぞれの原因を細かくみてみましょう。

犬のお尻歩きは病気が原因?

お尻の周りにできものや腫瘍が出来ると、痛みや違和感からお尻を床に擦り付ける仕草をすることがあります。

特に、去勢のしていないオス犬に多く見られる肛門周囲腺腫は肛門に硬いしこりができて、お尻に痒みや出血が伴います。

悪化すると化膿したり、排便時に痛みが現れることもあります。

ほとんどの場合は良性の腫瘍ですが、放っておくと大きくなって出血し感染症にもなる可能性があるので早めに治療してあげましょうね。

また、トリミングの際に肛門まわりをバリカンなどで剃られたことによる「バリカン負け」などで肛門まわりが炎症を起こしてしまい痛みや痒みからお尻歩きをすることもあります。

トリミングの後に毎回お尻歩きをするようなら、肛門まわりのバリカンを軽めにかけてもらったり、ハサミで短くカットしてもらうようにトリマーさんに相談してみると良いですよ。

犬のお尻歩きは寄生虫がいるから?

犬は寄生虫に感染していることが原因でお尻歩きをすることがあります。

寄生虫に感染していると、お尻をしきりに舐めたり食欲低下、下痢などの症状が現れ、肛門や便から白いヒモ状の物が出てきます。

この白いヒモ状のものが寄生虫であり、「回虫」などの寄生虫が腸内に寄生している可能性が高いです。

寄生虫の原因は、寄生虫に感染している犬の便が口に入ってしまったり寄生虫の卵が愛犬の身体に付いて、それを愛犬自身で毛づくろいすることによって卵が体内に入り感染することもあります。

愛犬の肛門から寄生虫が出ているのを発見すると驚いてしまう飼い主さんも多いかと思いますが、実は犬や猫などは寄生虫に感染しやすい動物なのです。

愛犬が寄生虫に感染していても、しっかりと薬を飲んで治療すれば問題はありませんが、多頭飼いの場合は他の子も感染している可能性もあるので検査をしてみることをおすすめします。

犬のお尻歩きは肛門嚢のせい?

犬のお尻には肛門嚢というマーキングなどの時に使う強烈な、においのする分泌液が溜まる袋状の器官があります。

この分泌液は排泄物と同時に出ることもありますが、小型犬などは自分で出せないことも多いので定期的に肛門嚢から分泌液を出してあげないとどんどん溜まっていってしまうのです。

この肛門嚢に分泌液が溜まり炎症が起きて痛みや違和感があると、犬はお尻歩きをすることがあります。

犬のお尻歩きを治すには肛門絞りが有効!

 肛門絞りは犬の肛門嚢に溜まった分泌液を人の手で出してあげることを言います。

肛門嚢に分泌液が溜まっていることが原因で犬がお尻歩きをしている場合は、この肛門絞りをやることで治すことも出来るのです。

犬の肛門嚢は肛門を時計の文字盤の中心と見たときに、4時と8時の位置にあるので、その二方向を親指と人差し指でつまんで奥から押し出すように絞り出します。

肛門嚢から出る分泌液は洋服や髪の毛に付くとにおいが一日中取れなくなるくらい強烈なにおいなので、すぐに洗い流せるお風呂場などで行うと良いですよ。

また、自宅ではなかなか難しくて出来ないという場合は、月に1~2回程度の頻度で動物病院やトリミングサロンなどで定期的に肛門腺絞りをやってもらって下さいね。

参考記事 犬の肛門腺絞りはどうして必要?やり方と注意点をトリマーが解説

まとめ

犬のお尻歩きは可愛い仕草でもありますが、実は犬にとってはあまり良くない行動というのがわかりますよね。

愛犬がお尻歩きをしている時はお尻が汚れてないか、肛門が腫れたり赤くなったりしていないか注意して観察して見ましょう。

といぷ博士
といぷ博士

普段、あまり気にすることのない犬のお尻周りですが、愛犬のお尻トラブルをいち早く気付いてあげられるようにマメにチェックしてあげて下さいませ。