といぷ博士ですぞ!
犬にとって相手の情報を知る意味でも大切なお尻。
このお尻の情報ともいえるのが、肛門の分泌液から発するにおいだったりするんですな。
ただこの分泌液、そのままにしておくのはダメで定期的にケアをしてあげる必要があるんですぞ。
そこで、元トリマーさんの茶々美さんに肛門腺絞りのコツを聞いてみましたぞ。
トリマー出身の茶々美です。
今回はわんちゃんの肛門腺絞りというテーマでお話ししてみますね!
わんちゃんには肛門腺絞りというお手入れが必要だということを知っていましたか?
なかなか知らないという飼い主さんも多いこの肛門腺絞り。
どうして必要なのか、簡単な肛門腺絞りのやり方などをまとめてみました。
肛門腺絞りってなぁに?
わんちゃんには肛門の周りに肛門腺と呼ばれる分泌器官があり、マーキングなどに使う強烈な臭いがする分泌物を肛門嚢という所にためているのです。
よく初対面のわんちゃん同士あいさつ代わりにお尻の匂いを嗅ぎあっていますよね?
実はそれ、肛門腺絞りの時に出す分泌液の匂いなんです。
分泌液の状態はわんちゃんそれぞれで、水のようにサラサラしていたりドロドロとした状態の子もいます。
この分泌液は便をした時や興奮したなどに少しずつ出るようになっていますが、どうしてもわんちゃん自身ですべて出し切ることが出来ないので人間の手で出してあげる必要があるのです。
肛門腺絞りをやらずに放っておくと分泌液がたまり、中で炎症を起こし肛門嚢炎という病気になってしまったり肛門嚢が破裂してしまう事もあるので、こまめにチェックしてあげましょう。
肛門腺絞りはどんな犬でも必要?
実はわんちゃんの中には自力で分泌液を出せる子もいるんです。
小型犬や肥満気味のわんちゃんは分泌液がたまりやすかったり、自力で出しにくい子が多いのですが、それに比べて中型犬や大型犬は排便の時に一緒に分泌液を出せる子もいます。
ただ、中型犬や大型犬にも個体差があるので定期的にチェックしてあげる事は忘れずに!
大体1か月くらいで分泌液がたまってきますが、肛門嚢に分泌液がいっぱいになってくるとわんちゃんはお尻を床に擦り付けるような仕草をしたり、肛門まわりを気にしてなめたりする行動が見られます。
そんな仕草が見られたときはそろそろ肛門腺絞りの時期かな?
という合図なので参考にしてみてくださいね。
小型犬の場合はほとんどが絞ってあげる必要があります!
犬の肛門腺絞りのやり方
絞る時は尻尾を軽く持ち上げて、肛門の両側を下から上に押し出すように絞っていきます。
絞る前に肛門の周りを優しく揉むようにマッサージしてあげると分泌液が出やすくなりますよ。
分泌液がたまっている肛門嚢はわんちゃんの肛門の両側にあります。
時計の4時と8時の位置を目安にすると分かりやすいですね。
肛門腺絞りが慣れていない子や苦手な子は絞る係とわんちゃんをなだめる係と二人掛かりでやってあげると良いですよ。
おやつなどで気を引きながら絞るという手もありますね!
下記の動画とか参考になりますよ↓
あまりにも嫌がったり痛がる場合は、無理に行おうとせずトリミングサロンや動物病院でやってもらうことをお勧めします。
肛門腺絞りを行うときに気を付けること
絞る時につい力を入れて絞りがちですが、力強く絞ってしまうと肛門まわりが赤くなってしまい逆に痛がってしまいます。
大型犬の場合少し力は必要ですが、小型犬の場合は軽い力でも分泌液は出てきますよ。
先ほどもお伝えしたように、この分泌液は臭いが強く服や髪の毛などに付くと一日中臭いが取れない!なんてことも、、、
なので、肛門腺絞りをやる時は分泌液が勢いよく出て周りに飛び散ってしまう可能性もあるので、すぐに洗い流せるようにシャンプーの前などに洗面台やお風呂場で行うことをお勧めします!
飛び散り対策としては、ティッシュなどを使ってカバーするようにゆっくりと絞るのがポイント!
目にも入ると危険なので気を付けて絞ってくださいね。
ちなみに、愛犬が飼い主さんにお尻を向けて寝るのは信頼している証だったりしますよ
まとめ
難しいと思われがちの肛門腺絞りですが、コツさえ掴めば誰でも簡単に出来そうですよね。
ちなみにトリマーは毎日何頭ものわんちゃんの肛門腺絞りをするので【肛門腺絞りが得意!】というトリマーも多いんですよ!
中には分泌液が固くて出しにくい子や絞りにくい子もいるので、お家で肛門腺絞りをするのが難しければ、トリミングサロンや動物病院などで相談してみて下さいね。
茶々美さんありがとうございました。
肛門腺絞りの重要性とやり方わかったでしょうか?
最初は難しいですが、やっていくうちになんとなくコツはつかめてくるかもしれません。
ただやり過ぎはダメですぞ!
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