といぷ博士ですぞ!
最近話題の犬猫のマイクロチップ義務化。
これについてまとめてみましたぞ!
最近何かと話題になっている犬猫のマイクロチップの装着の義務化ですが、私たちにはまだまだ分かりにくいところもあります。
なので、「そもそもマイクロチップって何なのさ」というところから「いつから義務化なの」「装着のメリットやデメリット」などまとめてみることにしました。
マイクロチップ、ホントに必要なのか~?
犬猫のマイクロチップ義務化ってどういうこと?
犬猫のマイクロチップ義務化とは一体どういうことか、ピンとくる方はいるでしょうか。
日本国内では、ここ数年で急速に広がりを見せ、マイクロチップ装着を義務化する改正動物愛護法が衆院本会議で成立したばかりです。
今後、施行されるまでにはもうしばらく時間がかかりますが、マイクロチップ義務化の法律が施行されるのは、ほぼ確実と言えるでしょう。
マイクロチップの装着は、販売用として繁殖された犬や猫が対象となり、販売前にブリーダー側がマイクロチップの埋め込みをしなくてはいけません。
マイクロチップは、ペットが迷子になった時に役立つ他、飼育放棄や動物虐待などを防ぐことが目的です。
犬猫のマイクロチップの義務化はいつから?
ではこの犬猫のマイクロチップっていつから義務化されるのかというと…この記事を執筆している時点では決まっていません!
2019年6月12日に改正動物愛護法が可決されたものの法律としては施行されていません。
法律が施行されてから「犬猫のマイクロチップの義務化」が3年以内に義務化されるという話もありますが、実際に法律として施行されていないので現状ではこの先どうなるかは決まっていません。
また合わせて「生後56日以内の犬や猫の販売禁止」も決まりました。こちらは法律が施行されてから2年以内の予定になっています。
今後さらなる議論により決まっていくことでしょう。
そもそも犬猫のマイクロチップって何なのさ?
そもそも犬猫のマイクロチップとは何か。
長さが1センチ前後、直径は2ミリほどで筒状のもので、アンテナとICが内蔵されています。
マイクロチップひとつひとつに固有番号が割り振られていて、専門の読み取り機をかざすことで、データを読み取ることができるのです。
我が家の愛犬にもマイクロチップは必要なの?
機械を身体に埋め込むなんて抵抗があるという方も少なくないでしょう。
今回の改正法は、今後販売される犬や猫に対しての義務化であり、既に飼われているペットは義務化の対象外となります。
つまり、既にペットとして飼っている犬猫にマイクロチップを装着させないからといって、飼い主が罰則を受けることはないのです。
しかし、マイクロチップには装着のメリットもあるので、飼い主さんは任意で装着するかどうかを決めることができます。
マイクロチップを装着するメリット
そもそもメリットがないのであればマイクロチップをわざわざ埋め込むことを義務にまでする必要はありませんね。
ではマイクロチップ装着によるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
迷子にならない
なんといってもこれ。マイクロチップの普及の要因ともなったのが東日本大震災。この時に離れ離れになった愛犬と飼い主を結び付けたのがこのマイクロチップ。
これを機に普及し始め2010年には約45万件の登録であったものが、2016年には約141万件にまで装着率が増えているのだそうです。しかし、全体の飼育頭数から考えるとわずかに10%足らずとのことなので完全普及とはいえないのが現状のようですね。
証明になる/飼育放棄を防止できる
例えば迷子になった愛犬が誰かに連れ去られたとしても、マイクロチップを装着していればリーダーで読み込めるので飼い主が誰であるかの証明になります。
そのためどんなことがあっても「私が飼い主です」となります。
逆にいうのなら、飼い主が誰であるかを生涯にわたって証明されるので無能な飼い主の責任逃れによる飼育放棄を減らすことができます。
動物はおもちゃではないので「捨てる」という行為はあってはなりません。しかしやはり意識低い系の飼い主は簡単に捨てようとします。
こういったことの抑止になるのはとてもいいことですね。
ペット保険が割り引かれる?
これは保険会社により異なりますが、保険会社によってはペット保険の保険料が割り引きになるところもあるそうです。
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マイクロチップを装着するデメリット
では反対にデメリットはというと、
金銭的な負担
マイクロチップを埋め込む場合は無料ではありません。基本的には獣医さんに相談することになると思いますが、金額的に一律化されているわけではありませんので装着場所によっては金銭に開きがある場合も…。
ペットへの負担
後述しますがマイクロチップは非常に安全性が高いとは言われています。ですが、ほんのコメ粒ほどの大きさのものとはいえ体内に異物を埋め込むこと自体、全くペットに負担がないとは言い切れないでしょう。この辺りまだまだ賛否両論あります。
そもそも普通の人はリーダーなんて持っていない
メリットの項でお話しした「迷子にならない」ですが、そもそも普通の一般家庭には読み取り用のリーダーなんてありません。
ですから迷子犬を見つけたとしても飼い主を特定させるためには、保健所や警察などでリーダーを持っているところまで連れていく必要はあります。
そのためマイクロチップを装着するだけでなく、鑑札などはつけておいた方が良いでしょう。
マイクロチップはどうやって埋め込むの?
ではこのマイクロチップどうやって埋め込むのかというと…
マイクロチップの埋め込みは手術が必要?
マイクロチップの埋め込みは、特殊な注射器を使って埋め込みます。
注射器なので、短時間で終わり、局所麻酔を使って埋め込むので痛みもなく、身体への負担はほとんどないとされています。
埋め込む場所は首の近く、背骨の左側と決まっています。
マイクロチップに助成金が出るってホント?
動物病院でマイクロチップの埋め込みをするには、だいたいの3千円〜1万円が相場になっています。
この埋め込みの他、マイクロチップの固有番号やペット所有者の情報を環境省のデータベースに登録する必要があります。
この登録費として別途千円が必要となります。
自治体によっては助成金を出しているところもあるので、お住まいの地域の情報を確認してみてください。
マイクロチップの安全性は大丈夫?
マイクロチップによる健康への被害はほとんど報告されていません。
機械を身体に入れることによる、電磁波などによる影響が心配されていますが、日本獣医師会によると身体への影響は認められないそうです。
マイクロチップ自体が、安全性も高い適合ガラス等で覆われているため、副作用やショック症状の報告もほとんどないとのことです。
マイクロチップの埋込みによる動物への障害はほとんどありません。日本国内で、動物体内に埋込んだマイクロチップの副作用、ショック症状等についての報告は、今までに1件も寄せられておりません。
動物ID普及推進会議及び日本獣医師会で諸外国の機関(WASAVAやBASAVA)での副作用の症例を調べていますが、これまでに腫瘍が認められたという症例が2件ありましたが、何千万頭も埋込まれている中の2件であり、ワクチン摂取によるアナフィラキシーショック等と比較しても、安全性は高いと言えるでしょう。
かなり安全性が高いのはわかりますが、それでもわずかながらにも副作用で腫瘍の可能性がるということでしょうか?
やっぱりちょっと怖さはあるかもしれません…
まとめ
今回は犬猫のマイクロチップについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
もう既に愛犬にマイクロチップを導入している方もいるでしょうし、これから検討する方もいるでしょう。
マイクロチップ装着は世界的にも普及していて、海外渡航の際にマイクロチップを装着していないと、渡航できない国もあります。
また、近年、日本は災害が多く発生していて、災害時にペットと離ればなれになってしまった時などには、とても役立つのではないでしょうか。
飼育放棄や動物虐待などの胸が痛むようなことが、マイクロチップ装着の義務化で少しでも減っていくことを期待したいと思いますな。