といぷ博士ですぞ!
犬の銅像としてすぐに思い出されるのってやはり忠犬ハチ公かもしれませんな。
でも日本初のセラピー犬として銅像になったチロリがいるんですぞ。
そんなチロリのお話ですぞ。
築地川銀座公園の北側に「名犬チロリ記念碑」というものがあります。
チロリと5匹の子犬が銅像になっています。
日本でセラピー犬の先駆けとして活躍したのがチロリです。
このチロリ、実は人間から虐待を受けており、殺処分寸前だったところを助けられました。
そんな人間に虐待を受けていた犬が人間を癒すセラピー犬として活躍したというのであれば、なんとも感動する話です。
セラピードッグとは?
セラピードッグとは、老齢者や障害者の心と体を癒しケアの手助けをしてくれます。
動物と触れ合うことはどんな人でも癒されることは多くあると思います。
ずっと相手していられる、ずっと見ていられる、そんな人も多いはず。
高度な訓練を受けたセラピードッグと一緒にリハビリを行うことで、記憶を取り戻したり、動かなくなった手足を動かせるようになったなどといったことが期待できるのです。
人間では治せない奇跡を犬の癒しで可能にするなんて言うことがあるんですね!
★セラピー犬について詳しくはこちらの記事でどうぞ!
参考記事 セラピー犬とは?どんな仕事をするの?イヌ側も楽しむってホント?

セラピー犬になったチロリ
今では比較的一般的になったかもしれないセラピードッグですが、日本初のセラピードッグがこの「チロリ」なんです。
相手の感情を探る能力に優れていたチロリ。2年半かかると言われている訓練を半年でクリアするという優秀ぶり。
チロリはセラピー犬として数々の奇跡を起こします。
動かなくなったおばあちゃんの手を毎日舐めてあげるチロリ。「おばあちゃんの手が動きますように」と。
数か月後、全く動かなかった手が動くようになったという奇跡を起こしました。
また、歩けなくなったおじいちゃんがチロリ。おじいちゃんに会うたびに「散歩に行くよ」というしぐさを繰り返すチロリ。
同じ行為を繰り返すこと5ヶ月。ここでも奇跡が起きました!
おじいちゃんが自分の足で立ち上がったのです!
この後も多くの人に勇気と希望を与え続けたチロリの活躍は今では教科書でも取り上げられているようです。
虐待を受けていたにもかかわらず、人間を助けようとする気持ち。老齢になり自分自身が体が動かなくなってもなお、施設にむかおうとするチロリの感動物語は涙もんですよ。
ちなみにチロリの銅像は「もう一度チロリに会いたい!」という施設のお年寄りたちの声で建てられたそうです。これまたなんとも感動です!

お近くに行ったときは一度チロリの銅像を見てみましょう!