といぷ博士ですぞ!
最近は日本の夏もどんどん暑くなってきますが、犬にも熱中症があるんですぞ。
ちゃんと対策してあげないと大変なことになってしまうかもしれませんぞ。
気温が上がってくると気になりだすのが熱中症です。あまりにも暑い日には散歩に行くのもままならなくなってきますね。
もちろん、人が熱中症になることをさわがれるように、犬だって夏バテします。
もちろん熱中症にだってなります。
むしろ、体温調節がうまくいかない犬の方が熱中症になりやすいともいえるかもしれません。
だからしっかりと対策をしてあげる必要がありますよ。
この記事では愛犬のトイプードルが熱中症にならないように、熱中症の症状と対策方法などをまとめてみました。
熱中症にならないようにしっかりと予防してね!
トイプードルの熱中症の症状は?
熱中症は高温多湿の環境下で犬の体温が急上昇してしまい、体温調節がうまくできなくなってしまう状態をいいます。
体温調節ができないままでいると、体が機能不全を起こし場合によってはわずか30分ほどで死に至ることがあります。
犬の平熱は、子犬で39度前後、成犬ならば38度前後と言われています。
熱中症になるとこの体温が40度以上となります。
特にトイプードルのような室内犬は日陰で穴掘りして眠るなんてことはできませんから、飼い主がしっかりと対応してあげる必要があります。
犬の熱中症の症状
熱中症で体温が上がってしまうと、体がとても熱くなります。
軽度の時には息づかいが荒くなりふらつくようになります。
場合によっては、肛門や耳から出血するといった症状が現れ、中度になると倒れてしまうでしょう。
重度の熱中症になると、そのまま意識がなくなるといった症状がみられるようになります。
犬が熱中症になる気温は?
夏場に限らず高温多湿で風通しが悪い状況では熱中症は発症しやすくなります。
そのため湿度高い梅雨の時期や、冬場でも暖房が効きすぎていると発症する可能性もあります。
- 気温30℃以上:湿度90%以上
- 直接日光が当たる室内で留守番させているとき
- 車内で待たせるとき
- 直射日光の当たるハウスの中
など、こういった状況化は特に危険なので注意したいものです。
熱中症になりやすい犬は?
- 太っている犬
- シニア犬
- 短頭種
- 短足犬
- 極端にカットの短い犬
熱中症と夏バテはどう違うの?
ところで、同じ暑さによる症状として夏バテがあります。
当然犬だって夏バテをするわけで、熱中症のように対策してあげる必要があります。
夏バテの場合は、
- 食欲が落ちる
- 動かなくなる
- 元気がなくなる
- 下痢をする
- 散歩に行きたがらない
こういった症状がみられるようになります。
夏バテは年齢や体格を問わずどんな犬でもなるもので、不快に感じる暑さや湿気が続くと体力を消耗するとともに精神的なストレスもたまりやすくなります。
トイプードルの夏バテ・熱中症対策
熱中症に対する一番の対策はもちろん室内環境を快適なものにすることです。
簡単なのはエアコンを使うことですが、できればエコも意識したいところかもしれません。
なのでここでは、エコな対策も交えてお知らせしてみます。
日よけを使う
窓の外側にすだれなどで日よけを作るだけで外気の熱を抑えることができます。
エアコンの設定温度を少し上げても涼しく過ごせます。
窓際に植物を置く
窓際にツル科の植物をはわせておくと葉から蒸発した水分に冷やされた風が室内に流れ込むので涼しく感じます。
緑のカーテンで清涼感をアップさせましょう。
遮熱カーテンを利用する
遮熱カーテンは、その名の通り室内に直接熱が入り込むのを防いでくれます。
快適な室温を維持してくれること間違いなしです。
ペットボトルでエコ冷却
凍らせたペットボトルを愛犬が過ごす空間に置き、愛犬が暑いと思った時にいつでも涼めるような工夫もありです。
数か所にペットボトルを置き部屋全体を冷やしたり、金属製のお菓子のカンなどに入れておくと溶けにくく冷却効果が長持ちします。
使い方次第でエコに冷却できます。
すのこを敷いてみる
留守番中にハウスにいる場合はすのこを敷いてその上にマットやバスタオルを敷いておくと床からの距離ができ、すのことの間にも風が通るため涼しい時間が過ごせます。
扇風機とエアコンを併用する
扇風機は気温が高い状態で愛犬に直接あてても熱風をあてているのと飼わない結果になってしまうので、エアコンと扇風機を併用しましょう。
エアコンの風向きと逆方向に送風することで空気が循環するので、設定温度をあげても涼しく感じます。
ただし、長時間お留守番させるときなどは素直にエアコンを使って快適な環境を作ってあげるべきでしょう。
ちなみに今どきのエアコンは運転時が一番電力を使うため、何度もつけたり消したりする方が電気代がかかります。
ある程度つけっぱなしの方が時間単位でみると電気代が安かったりします。また最新の節電機能付きのエアコンならば、10年前のものに比べて年間消費電力が約15%削減になるというデータもあります。
愛犬が熱中症になったら
愛犬の状態がおかしい、息づかいが荒くなっている、倒れるなど「熱中症かな?」と思われた時には、耳の中、わきの下、お腹を触って暑いと感じたらすぐに涼しい場所や風呂場に移動させましょう。
意識があるのならば冷たい水を飲ませましょう。
また、風呂場でお腹を中心にシャワーで水を全身にかけ冷やしてあげましょう。
意識がないときには、鼻と口だけをだし全身を水につけ全身を冷やしてあげましょう。
どちらにしても体を冷やしながら、すぐに動物病院に連絡し指示を仰いでください。
犬の方が人よりも夏バテしやすく熱中症になりやすい!
人に比べて犬の方が夏バテしやすく熱中症になりやすいようです。
その理由は体温調節の方法による違いがあるようです。
犬は体温調節がうまくない?
ではどうして人よりも犬の方が熱中症になりやすいのかというと、放熱の仕組みが人のつくりとは違うためです。
エクリン腺と言われる体温調節の汗をかく場所が肉球と鼻しかありません。発汗による体温調節がそれほどできないため、パンティング(ハァハァと口を開けての呼吸)することににより口の水分を気化させることで体温調節をしています。
そのため扇風機の風だけをあてていては体温調節ができず、毛皮を着ている体にとっては熱風を受けているとも言えます。
こういったことから、特に夏場はエアコンでちゃんと快適な環境を作ってあげる必要があります。
犬の肉球の役割についてはこちらで解説しています。→犬の肉球はなんのため?どんな構造でどんな役割をしてくれるの?
人が暑がっている以上に愛犬はつらい思いをしているかもしれませんぞ。
まとめ
犬の熱中症と夏バテ対策についてみてきました。
トイプードルのような小型犬は体高が低いこともあって、地面からの距離がより近いです。
そのため地面からの照り返しが私たちの思っている以上にきついことでしょう。
トイプードルのような室内で飼われているような犬種はより体温調節がうまくできません。
留守番中だから「エアコンはもったいない」なんて思って扇風機だけかけていても、もしかしたら熱風を浴びているだけかもしれません。
熱中症になってつらい思いをさせる方がよっぽどかわいそうですから、暑い夏はしっかりと対策をして熱中症を予防してあげましょう。
熱中症になってしまって無駄に治療費がかかる方がよっぽどもったいないですし、愛犬もかわいそうですぞ。