警察犬になったトイプードル「アンズ」の感動話!小型犬も警察犬になれる!

犬とエンタメ
といぷ博士
といぷ博士

といぷ博士ですぞ!
警察犬になったトイプードルがいるというのをご存知でしょうか?

警察犬というと、シェパードやドーベルマンといった、いかにも強そうな大型犬といったイメージがあります。
しかし、小型犬であるトイプードルが警察犬として活躍しているのです。

なんとも、素敵だし、頼もしい話だと思いませんか?

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警察犬になったトイプードル「アンズ」のお話

実際に本にもなっている実話のお話です。

2013年茨城県水戸市、元の飼い主の飼育放棄により生後3か月で殺処分になりそうだったのがアンズ(この時点では名前はアンズではありません)。

元の飼い主の話としては「しつけ本通りにいかない。バカな犬だ。こんな犬処分してくれ」
ということで、保健所に連れてこられたということ。

犬を飼っている人から見たら、いや、犬を飼っていない人が見ても「バカはお前だ!」と言ってしまいたい話ですが・・・。

そんな簡単にしつけ本通りになったら誰も苦労はしません。
簡単にはうまくいかないから、試行錯誤しながら、勉強しながら、犬との生活を送るわけじゃないですか?

そのつもりがないのであれば最初から犬なんて飼うべきではないですよね。
ましてや、生後3か月で殺処分しようとするなんて・・・。 悲しすぎる。

おっと、話が逸れました…。

その殺処分されそうな保健所の現場に偶然居合わせたのが、現在の飼い主のベテラン訓練士の鈴木博房さん。
これまでに10頭ものシェパードを警察犬として訓練し、ご自宅では当時4頭のシェパードを訓練していたのだそうです。

かわいそうなトイプードルを見て引き取ることを決め、「最初は誰か飼手があれば」という気持ちだったのだそうです。
しかし、アンズ自身が訓練されているシェパードたちを見てその訓練に興味を示したのだそうです。

「私も警察犬になる!」

警察犬のトイプードルの始まりの第一歩でした。

そこから、鈴木さんの元で1年半の厳しい訓練の元、2015年見事に警察犬の審査会に合格。
嘱託警察犬として2016年にデビューしました。

殺処分寸前の状態から、警察犬になることは並々ならぬ努力が必要だったはず。
しかも、大型犬でも大変だという話なのに小型犬で警察犬になるなんて、飼い主である鈴木さんのことはもちろん、アンズを称賛する声は多くあります。

「人に虐げられてきたトイプードルが、今では人のために働いている」と聞くと感動してしまいますよね。

この話は実際にニュースとしても大きく取り上げられましたし、鈴木さん自らの著書「警察犬になったアンズ~命を救われたトイプードルの物語」として本にもなっています。

トイプードルが行う警察犬としての仕事は?

ところで、警察犬というと、麻薬探査や追跡捜査、犯人威嚇といったちょっと強そうなイメージですが、こういった仕事がトイプードルのアンズに務まるのかというとそういうわけではないのはすぐに分かるはず。

確かに嗅覚に優れたトイプードルですが、誰もトイプードルを怖がるといった人はいませんもんね。

ではアンズのような小型犬が担当する仕事とは?
その多くは遺留品の捜査のようです。

そのからだの小ささ故、大型犬以上に小さなものや手掛かりを見つけるのに向いているのだそうです。

そのため、小物の捜査にはもってこいなわけですね。
小さい体を活かした得意の仕事があるということですね。さらに比較的賢いトイプードルですから、物覚えに関しても長けていると言えそうです。

警察犬は2種類ある

警察犬には2つの種類があって、「直轄警察犬」と「嘱託警察犬」があります。

直轄警察犬…各都道府県の警察が管理、訓練している。
「シェパード」「ドーベルマン」「エアデール・テリア」「ボクサー」「コリー」「ゴールデンレトリーバー」「ラブラドールレトリーバー」の7種類に指定されています。
嘱託警察犬…民間人が管理・訓練している
指定犬種以外でも登録ができます。

と分けられます。

私たちが普段テレビなどでよく目にするのは直轄警察犬ということになりそうですね。

アンズ以外にも警察犬になったトイプードルがいるんです!

実はアンズ以外に警察犬になった先輩のトイプードルが、鳥取県と山形県にいました。

カリンとフーガ

2011年に鳥取県では、カリンとフーガの2頭のトイプードルが全国初の嘱託警察犬になりました。
しつけのために訓練所に預けられたところ、警察犬としての素質を見出され訓練されたそうです。

様々な警察行事に参加し全国的にも大きな注目を浴びました。

参考:https://www.pref.tottori.lg.jp/209431.htm

ポッキー

2015年には、山形県でトイプードルのポッキーが警察犬になりました。
アンズが1年半、通常は2年ほどかかると言われている過酷な訓練を1年弱で合格してしまったというすごいワンちゃんです。

2017年まで連続で嘱託警察犬の審査に合格していたものの、2018年は残念ながら不合格となってしまったようです。

2019年はどうなるのでしょうか?

警察犬になった小型犬は?

ちなみにこの嘱託警察犬はトイプードルだけではなく、

  • ミニチュアシュナウザー
  • チワワ
  • ミニチュアダックスフンド
  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

といった犬種もこれまでに活躍していたことがあるそうです。

ちょこすけ
ちょこすけ

実は意外といろんな犬種が警察犬として活躍していたんです!!

まとめ

「警察犬=大型犬」というイメージでしたが、アンズのような小型のトイプードルも活躍していると思うと一気に親近感がわいてきますね。

確かに大型犬のようなことはできないかもしれませんが、逆に小型犬にしかできないことだってたくさんあるはず!

そう思うと、ますます頑張ってほしいと思えますね。

といぷ博士
といぷ博士

警察犬の試験に合格するのは相当大変なようですぞ。
しかも毎年試験を受けなきゃいけないらしいから、ますます大変。
今では嘱託警察犬の方が多いそうだから、ますます活躍を期待してしまいますな。