トイプードルに去勢の必要性は?犬の去勢手術のメリットとデメリット

トイプードルの病気・医療
といぷ博士
といぷ博士

といぷ博士ですぞ!
新しく愛犬を家族に迎え入れた時一度は考える去勢手術。
どこも悪くないのに手術するのはかわいそうなのかな…そんな風に考えてしまうかもしれませんな。
ここではトイプードルの去勢手術の必要性についてまとめてみましたぞ。

オスのトイプードルを飼い始めて悩まれることの一つに「去勢手術を行うべきか、否か」といった問題があります。

確かに多くのメリットがあると言われている去勢手術ですが、デメリットがないわけではありません。

それに、健康なワンちゃんに手術をするのもどうかといった精神的な面でも問題があります。

しかし去勢手術をしないと病気のリスク等もあるとのは事実です。もちろん去勢だけで健康になる訳ではありませんが少なくともリスクは減らせることは確かです。

去勢手術やる・やらないという問題は犬を飼う以上、大きな問題の一つですが、去勢を行うことのメリットやデメリットなどをみていきましょう。

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トイプードルに去勢手術はなぜ必要?

去勢していない犬はかなりの運動量が必要とされますが、今では室内飼いが増えてきて運動量も少ない子が多いのは事実。

しかしこれは犬自体にかなりのストレスがかかってしまい、そのストレスのせいで凶暴化してしまう子もいるようです。

その他にもオス特有の前立腺などの病気の防止や、不本意な繁殖を防ぐ為にも去勢手術は必要な事とされています。

トイプードルの去勢手術のメリットは?

去勢手術を行うことのメリットをまとめてみました。

  • 不本意な繁殖を防げる
  • 病気の予防になる
  • 性格が穏やかになる

1.不本意な繁殖を防ぐ

なぜ去勢手術を行うのか…一番の理由としては「望まれない犬を増やさないため」です。

発情期に交配できないでいると、その子にとっては大きなストレスとなります。発情期になるとホルモンの影響で凶暴になったり吠えてしまうこともあります。

オスはメスと違って発情サイクルが定期的にあり、発情したメスが近くにいて交尾できないというのはオスに大きなストレスとなるので、去勢することでストレスは減少するといわれています。
メス犬への行動欲求がなくなりますから、問題行動が起こらなくなるのと同時に、他のオス犬とのケンカもなくなります。

このストレスを持たせないためにも、必要のない生殖能力をなくすための処置が去勢手術です。

2.病気の予防に

合わせて、去勢手術を行うことで、病気にかかりにくくなるといった点から行われることも多いです。むしろ、最近はこちらを目的に手術を行うといった方が多いかもしれません。

オスの生殖器やホルモン系の病気は5歳を過ぎたころから現れ始めると言われていますが、これらの病気を予防することができます。

精巣周りの病気に関しては排除されるのでかからなくなり、前立腺系の病気に関してはかかりにくくなります。
特に前立腺肥大は去勢していない犬の半分以上に発症するといわれています。シニア犬に多くみられる病気ではありますが若いうちの去勢手術で予防が可能とされます。

ただし、前立腺腫瘍に関しては予防はできないと言われています。

3.穏やかな性格になる

また、去勢手術をすることで男性ホルモンの分泌を抑えることになります。

そのため全体的に穏やかな性格になると言われており好戦的な性格はなくなるとされています。
また、マウンティングやマーキング行動などが軽減する子もいます。

トイプードルの去勢手術にデメリットは?

メリットばかりがあげられる去勢手術ですが、「デメリットはないのか」というとそういうわけではありません。

麻酔によるリスク

全身麻酔はやはりリスクを伴うことがあるので、体に対して影響が出る可能性もあると言われています。

10歳以上の高齢犬に全身麻酔はかなりのリスクになると言われています。

また子犬の場合であっても、体質や持病によっては麻酔のリスクが起こりうる可能性が考えられます。

しかしほとんどの場合、手術前に血液検査などで術前検査を受けるので問題ないと判断されれば特に心配することはないようです。

太りやすくなる

男性ホルモンの分泌が行われなくなることで、基礎代謝が低下することで、ホルモンバランスの崩れにより太りやすくなります。

これは去勢手術をしたほとんどの子に当てはまります。

相対的に女性ホルモン優位になりますので、根本的な解決策はありません。

飼い主さんがカロリーコントロールをしっかりと行ってあげる必要があります。

骨や関節に異常が出る可能性

手術が早いと骨や関節が完成していなかったりで成長に影響を及ぼすこともあります。

骨肉腫や股関節形成不全といったものが起こるリスクも高まります。
ただしこれらは必ず起こるというわけでもありません。

子供が作れない

望まない繁殖行動は避けたいところですが、その逆に愛犬の子孫が残すことはできなくなります。
少しでも愛犬の子孫について考え中であれば手術の前にとりあえずお相手探しをしてみても良いのかも。

トイプードルの去勢手術の時期と費用

トイプードルが去勢手術をする時期はいつが良いのか悩んでしまいますが、生後6ヵ月~1年以内が良いタイミングと考えられます。
体の大きさによって誤差はありますが、犬はだいたいこのくらいの時期に性成熟するようです。

犬のオスの生殖能力が完成するのは生後1年位で、去勢はオスの生殖能力が完成する前に行うと良いとされます。
生後6ヵ月~1年の時期を過ぎても手術に適していないというわけではなく、最適の時期がこの時期ということです。
成長や体型なども考慮することが必要なので、かかりつけの獣医に相談して決めると良いです。

去勢する場合には、睾丸を取り除く手術を行い、全身麻酔をしてから睾丸を切開して取り除きます。

手術費用は病院にもよりますが約15,000円~30,000円位が相場。手術費とは別に入院が必要な場合や検査料金などは別途かかることがあるので事前に確認をおすすめします。

トイプードルの去勢手術はどうやって行うの?

去勢手術は、全身麻酔をかけて行う手術で時間は約20分~1時間程度です。殆どの場合で午前中に病院につれていくと夕方には家に帰ることができる手術となります。

麻酔は全身麻酔なので麻酔による体調の変化や、術後の観察などの必要もあるので、心配な場合には1日動物病院に預けることも検討すると良いです。

トイプードルの去勢手術に注意すること

去勢手術にあたり注意したいのは飼い主の行動です。

愛犬の手術となると飼い主のほうが不安になってしまうとトイプードルは飼い主の不安を敏感に察知します。去勢手術前はゆったりと構えて愛犬を安心させることが大切です。

手術前後は外出は控えお散歩も疲れない程度にし、なるべく一緒にいて安心させてあげたいものです。

全身麻酔をした後なので激しい運動や大量のごはんを一気に食べてしまうと嘔吐や下痢など体調を崩しやすいようなのでご飯などは少しずつ分けてあげるのも良いでしょう。

去勢手術後の愛犬はかなり太りやすい!ので術後の食事管理はとても大事です。

太った後のダイエットはわんちゃんにとっても飼い主さんにとってもいろいろと苦痛です、、、。

手術前は食が細く病院の先生に心配されるほど痩せていて、ご飯の量を増やしてあげていたくらいだったのが、術後はみるみるうちに体重が増え今ではダイエット中なんて話はよく聞くことです。

トイプードルの去勢手術をしないという選択はあり?

もちろん去勢手術をしないという選択肢もあります。

愛犬の子どもが欲しかったり、病気でもないのに手術をするのはかわいそうという方もたくさんいるかと思います。
それも決して間違いではないしそれもまた愛犬の為でもあるかと思います。

ただ、病気にかかるリスクがあるので普段の生活でも定期的に健康診断に行ったり、発情のストレスがかからないようにたくさん運動をさせてあげたり、発情中のメス犬にはなるべく近づけさせないように気を付けてあげることが大事になります。

まとめ

デメリット以上に大きなメリットがある去勢手術。

ただ、必ずしもしなければいけないというわけでもありません。

行った方がいいのは確かなんでしょうが…。

問題行動を起こさせないためにも去勢した方がいいという考え方もあれば、健康な体を人為的に操作するのはおかしいといった考え方もあります。

どちらも間違っていないし、正解だと思います。

といぷ博士
といぷ博士

ホントのところ愛犬に意見を聞いてみたいところですが、意見を聞けるわけではないので、飼い主さんが慎重に検討してその答えをだすべきなのでしょう。