といぷ博士ですぞ!
「やっとご飯だ!わぁい、わぁい!!」なんて、勇んでフードにかぶりつく愛犬。
でも、気づいたらもう食べ終わっていた、なんてことありませんか?
愛犬のトイプードルにご飯をあげた時、”気がついたらもう食べ終わっちゃってる”なんてことよくあります。
人間心理からしたら、もっとちゃんと噛んで味わって食べて欲しいなんて思うところですよね。
でもこの早食いって、犬の習性で人間とはかなり様子が違うようです。
トイプードルに限らず、犬はみんな丸呑みして早食いする習性があります。
では、どうして早食いなのでしょうか?ちょっと解き明かしてみましょう。
ボクは早食いが得意中の得意!!
といっても別に訓練したわけでも誰かに教わったわけでもないんだけどね!!
犬が早食い・丸呑みしちゃう理由
犬が早食いであったり丸呑みをしてしまうこと自体は犬の持つ習性に由来しており自然なことなので問題はありません。
よく言われるのが、もともとは群れで生活していた犬ですから「その群れの中で自分の食事の取り分が他に取られないように早く食べる」といった習性をもっているためと言われています。
また、犬が噛まないで飲み込むことは人の歯と犬の歯の違いを考えてみるとわかります。
犬の歯の構造と人の歯の構造の違い
犬の歯の形を確認するとわかりますが、そのすべてが尖っていますね。一方で人の歯はというと平になっていますね。
この違いが何かというと、
・人の歯は食べ物をすりつぶす
・犬の歯は食べ物を引き裂く
このように根本的に役割が違っているのです。
トイプードルを始め犬には、ヒトの歯のように消化しやすいように噛み砕くといった習性はありません。
また、犬には人のように味わって食べるという感覚はありませんから、丸呑みしてしまうというのは十分にあり得ることなのです。
犬と人の消化の違い
さらに、犬の唾液には消化酵素にあたるアミラーゼが存在しません。
人は口の中でアミラーゼの働きで消化が始まりますが、犬にはそれがないため口の中で細かくすりつぶす必要がないというわけです。
犬の消化は胃の中でやっと始まります。噛まずに胃に到達した食物は胃液によって消化が始まります。
この胃液が人に比べてたくさん出るため丸呑みしたとしても消化されるので心配はありません。
通常販売されているドライタイプのドッグフードは丸呑みをするというのを前提に作られているそうです。
犬が早食い・丸呑みしちゃうのは普通のこと
このようにもともと犬の歯には食べ物をすりつぶすといった機能がないので、食べ物を飲み込める位の大きさにすると、ほぼそのまま丸呑みしています。
そのため、ある程度飲み込める大きさのものであれば、そのまま飲み込んでしまいます。のちに胃の中で消化するというのが犬の基本の食事です。
ですから、「うちの子、早食いで困っちゃうの!」といった心配はそれほどしなくても大丈夫なようですよ。
噛みたくても噛み砕けないんだよね~。
犬の味覚はシンプルなんです
また、早食いする理由として人と比べると犬の味覚はとってもシンプル。
味覚を感じる部分の人と比べてかなり劣っているため、味の識別方法もとってもシンプルで「甘い」「塩辛い」「すっぱい」「苦い」といった4分野しか自覚できません。
その中で、甘いものはとっても大好物。
一方で苦いものはとっても苦手です。
それではトイプードルは何を基準に、食べ物の好き嫌いを決めるかと言うと、1番はにおいです。
においを基準に歯ざわり、温かさの順に続き味に関しては最後なんです。
そのため犬のおいしいという感覚は、人と比べると全く違うものとなります。
だから、トイプードルが早食いなのは、しょうがないことですし、これが普通のことなんですね!!
僕にとってにおいは一番大切なんだよ。
★犬はドッグフードに飽きないの?
参考記事 犬がドッグフードに飽きる⁉同じ味の餌を食べるトイプードルの気持ち
犬の早食い・丸呑みが心配⁉防止法を紹介します
とはいえ、やっぱり早食いは心配になってしまうのは飼い主さんの愛情でしょうか?
早食いされることで心配になることと言えば、
- 食べすぎちゃう
- 消化不良がおきちゃう
- のどに詰まらせちゃう
こういったことが心配事項としてあげられるかもしれません。
ならば、ちょっと工夫をしてご飯をあげてもいいかもしれません。
1.ドッグフードを混ぜてみる
あまりにも小粒なドッグフードだと余計に早食いになりますから、形や大きさの違うドッグフードをミックスさせ食感を変えてみると、少しは早食いが遅くなるかもしれません。
ただし、この時にはフードの給与量と栄養バランスは考えましょう。
2.ドッグフードをふやかしてみる
ドッグフードをふやかして水分を増やすと量のかさ増し感があり、満腹感は増えるかもしれません。(一時的なものですが…)
でも、歯を強くすることなどを考えるとずっとふやかしたままというのもよくないかもしれません。
3.早食い防止グッズを試してみる
一応、いくつかのメーカーから早食い防止用の食器といったものが売られています。
食器の内側に突起がついており食べにくくするといったものなのですが…。
意外と良い口コミが多いのが次の製品ですね↓
このような対応をしてみてもいいかもしれません。
ただ先にも言ったようにもともとの「丸呑み」するのは犬の習性ですし「噛んで食べさせる」というよりもゆっくりと食べさせるための対策になります。
普通のことなのであまり神経質になりすぎなくてもよさそうです。というか、そもそも犬に噛んで食べさせるといったことに無理があるのですが…
ただ、早食いよりも気を付けたいのは「水分」です。
カリカリのドッグフードにはしっかりとした栄養素が含まれてはいるものの、どうしても水分が不足してしまいがちです。
これは、あまりよくありません。普通にフードを食べて水を飲む子ならよいのですが、意外と水分をとらない子は多かったりするようです。
そのため、ドライフードにウェットフードや野菜をトッピングしてあげるといいかもしれません。
また、ブッチドッグフードのようなチルドミートタイプのドッグフードなんかもお勧めできます。
十分な栄養に加えてたっぷりの水分を摂取できますから試してみる価値はあるんじゃないかって思いますよ。
犬食いとよくいうけど…
ヒトも食事でガツガツとあまり噛まずに丸飲みしてしまう人もいます。
このような食べ方を「犬食い」という言い方をします。
犬食いの意味は今の話のように、がっついて食べてあまり味わわないこと。
犬食いばかりしている人は、そのルーツを辿るともしかしたらイヌの仲間だったのかもしれませんね!
とはいっても、人の場合は消化に影響してきますのであまりいいことはありませんから、犬食いはしないようにしましょうね~!!
我が家のお兄ちゃんは、犬食いが治りません・・・