といぷ博士ですぞ!
「もうまたこんなとこにおしっこして?」
わんちゃんを飼っているとこんなこと日常茶飯事だったりしません?
ちゃんとトイレでできるはずなのに…
犬が片脚を上げて壁や電信柱などにおしっこをかける姿を見たことって誰でもありますよね。
というか愛犬を散歩させているとよくあることかもしれません。(もちろんちゃんと処理してくださいね)
これは、おしっこを出している時の姿ですが、排尿なのか、マーキングなのか一見分からないかもしれません。
しかし、排尿とマーキングは全くの別物です。
この記事では、排尿とマーキングの違いやマーキングをする理由を徹底解説します。
犬のマーキングと排尿の違い
マーキングと聞くと、お散歩中に電柱に向かって片脚を上げておしっこをしてる犬の姿を想像するかと思います。
その姿、マーキング?排尿?どちらか分かりますか?
犬のマーキング行為とは?
犬のマーキングとは、犬にとって本能的に行ってしまう行為で、生理的な排尿の感覚とは別です。
尿意にかかわらず、少しずつ色々な場所へおしっこをする行為です。
犬の排尿とは?
一方、排尿は膀胱におしっこが溜まることで尿意を感じ、おしっこをするという生理的な現象です。
マーキングと排尿は、どちらもおしっこを出すということは共通ですが、その理由は全く別なのです。
なんで犬はマーキングしちゃうの?
犬がマーキングをしてしまうのは、いくつかの理由があります。
縄張りを示すため
自分のおしっこをかけることでにおいを残し、他の犬の「ここは自分のテリトリーだよ!」と知らせる意味でマーキングをします。
犬のコミュニケーション
犬のおしっこは、ものすごくたくさんの情報が含まれています。
そのにおいは千差万別で、おしっこのにおいは犬にとって名刺のようなものです。
「ここに来たよ?」「わたしだよ?」と他の犬に知らせる意味でも、犬同士のコミュニケーションのひとつの手段になっているようです。
ストレス
マーキングと聞くと、外でお散歩中にする姿を想像する人が多いと思いますが、実は家の中でマーキングをしてしまい、頭を抱える飼い主さんも多いと聞きます。
家の中でマーキングをしてしまう原因としは主にストレスのようです。
例えは、引っ越しをしたことで環境が変わる、新たに家族が増えたり、後輩ワンコやニャンコがやってくる、今までなかった大きな家具や、電動掃除機などの存在に不安感を覚えるなどがあります。
いずれにしても、環境の変化にストレスを感じることでマーキングをしてしまうようです。
家の中でのマーキングは非常に困ってしまいますよね。
マーキングそのものをやめさせるのは、トレーニングでもなかなか難しいことです。
しかし、室内の場合は考えられる原因を取り除く、軽減するなど、何かしらの対処をしてみるのが良いでしょう。
発情期
マーキングと聞くと、オスがするものという先入観を持っているかもしれませんね。
実は、発情期のメスもマーキングをすることがあるんです。
発情期のメスのおしっこにはフェロモンがたくさん含まれています。
あちこちにフェロモンを含んだおしっこをすることで、オスに発情期を知らせるんですね。
なので、メスの場合は発情期を過ぎるとマーキングをしなくなることがほとんどです。
以上のように、生理的現象である排尿とマーキングは全くの別物なのですな。
愛犬のマーキングは注意が必要
お散歩中のマーキングは注意が必要です。
一度マーキングした場所や他の犬のにおいが残る場所は、お散歩中毎回のようにそこへ引き寄せられるよいに近づくでしょう。
しかし、それが他人の敷地や壁、カーポートの柱などの場合は非常に迷惑になってしまいますよね。
においだけではなく、衛生面や腐敗などの心配もあります。
他人の迷惑になる場所では、絶対にマーキングをしないように飼い主さんがコントロールする必要があります。
まとめ
マーキングと排尿の違いはもうお分かりですよね。
マーキングには様々な意味があることが分かりました。
しかし、マーキングをしても良い場所と悪い場所があるので、飼い主さんがしっかりと愛犬をコントロールし、他人に迷惑をかけてしまわないように注意しましょう。
マーキングをやめさせるのはちょっと難しいのは事実。なので、せめて散歩に行く前に排尿させて空っぽの状態にしてから出かけるようにしたいものですな!