といぷ博士ですぞ。
成犬になったトイプードルはもうしつけがうまくできないものなのでしょうか?
成犬のしつけに必要なことをまとめてみますぞ。
トイプードルを飼い始めたときに絶対に必要になってくるのが”しつけ”です。
ただ、「しつけがうまくいかなかった」とか、「成長期を過ぎたトイプードルを引き取った」「社会化期を過ぎたトイプードルをペットショップから安く購入した」など、なんらかの理由で子犬の時期にちゃんとしつけができなかったなんてこともあるかもしれません。
そんな成犬になったトイプードルのしつけはもう遅いのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。飼い主さんが本気で考えてあげれば必ずしつけは成功するはずです。
ここでは成犬になったトイプードルのしつけ方法の考え方をまとめてみます。
トイプードルのしつけは成犬になってからでも平気?
犬にとって必要なしつけって?
そもそも犬にとって必要なしつけってなんでしょうか?
…それは、人間社会に適応して共存するための人間が決めたルールです。
このルールを守らせることが”必要なしつけ”になります。
例えば、
- 無駄吠え
- トイレの失敗
- 噛みつき
- 拾い食い
などなど、覚えていくべきことはたくさんありますが、これは愛犬が一緒に暮らしていくうえで必要なルールなわけです。
自然界で生きていく犬にとってはこれらはどうでもいいことです。
だけど人の社会で共存するためには、犬にとって不必要なルールであっても覚えてもらう必要があります。
犬は本来本能で生きていく動物ですから、なにも教えられなければ何も覚えてはくれません。
「教えられたことしか覚えない」んです。
しかも、人の言葉をちゃんと理解できているわけではないので、根気よく何度も何度も覚えてくれるまでそのしつけを続けていく必要があります。
でも、これって逆をいえば「教えたことは覚えてくれる」可能性があるわけです。
教えてもいないのに「なんでこの子はできないの?」とか、たった数回教えただけで「どうして覚えてくれないの?」とか、「もう大人なんだからできるようになるでしょ」なんていう考え方は危険ですよ。
ちゃんとしつけを教えた?
トイプードルは成犬になってもしつけを覚えてくれる?
トイプードルは、人の子供の3歳くらいの知能は持っていると言われています。
しかも、犬の中では比較的賢いと言われている犬種になります。
これらを考えても成犬になってからだってしつけは十分に可能と言えます。
ただし先ほども言ったように、犬は教えられたことしか覚えません。
もちろん一回だけではなく何度も教える必要があります。
例えば、人だって年齢を重ねてからだって習い事をしますよね。
でも若いころに比べるとどうしても時間がかかってしまうのは、しょうがないことかもしれません。それは、これまでの経験が邪魔してか、頭が固くなっているからかもしれません。
でも自分自身が学ぶ姿勢でいれば、いくつになってからだって知識は吸収できます。
人と同じように成犬になったトイプードルだってちゃんと学んでくれます。
確かに子犬に比べると時間はかかります。そのため教える側としてはより根気が必要です。
子犬のしつけだって大変なのに、成犬のしつけともなるとより大変でしょう。
でも飼い主さんと正しい主従関係ができれば、飼い主さんをリーダーとして認識してくれれば、ちゃんとしつけだって覚えてくれます。
しつけがうまくいかないという人は、すぐに結果を求めすぎな傾向にありますぞ。
成犬になったトイプードルのしつけの考え方
成犬になったトイプードルに対してしつけを教えていくには、まずはこれまでの考え方・接し方を変えていく必要があります。
これまでの方法を考え直す
例えばこれまでの接し方はどうでしたか?
- 「甘やかしてばかりいた」
- 「ちゃんとしつけを教えていなかった」
- 「何かにつけて叱っていた」
こんなことはありませんでしたか?
まずはこういった愛犬との接し方を考え直しましょう。甘やかしてばかりいては、わがままになるばかりです。
しつけだと思って失敗したことに対して叱ってばかりいたって、やはり物事は覚えてくれません。
なぜなら、これらはしつけではないから…これまでしつけだと思って接していた方法は、犬にとっては単に甘えや恐怖でしかないからです。
主従関係を作る
犬にとってしつけを教えていくうえで大切なのは、飼い主さんとの良好な主従関係を作ることから始まります。もちろんトイプードルだって例外ではありません。成犬だって子犬だって一緒です。
犬は自分がリーダーと認めたものに対して言うことを聞きます。リーダーになるべきものが頼りないと犬は「自分が守らなきゃ」とリーダーとして周囲を守ろうとします。
リーダーとなった犬は周囲を守るためにルールを自分なりに作ります。この犬が作ったルールは人には理解できないものだったりします。これが犬が問題行動を起こす理由の一つでもあります。
だから、飼い主さんがリーダーとなり主従関係を構築する必要があります。正しい主従関係ができれば、何歳になったって飼い主さんの言うことを聞こうとしてくれます。
ただし、ここでいう主従関係とは絶対服従といったものではなく、信頼関係を作るということになります。ちなみに体罰は絶対にダメです。しつけをする上で逆効果にしかなりません。
主従関係=信頼関係は何といっても大事なことになりますぞ!
時間をかけてしつける
子犬に比べると社会化期にいろいろな経験を行ってこなかったなどの理由で、人や物事に対して恐怖心を持っています。
そのためどうしても時間はかかるものだと思うべきです。
アイコンタクトから始める
そのため、まずは飼い主さんと愛犬がアイコンタクトをとることから始めるべきでしょう。名前を呼んだ時に愛犬と目があった時にはちゃんと褒めてあげましょう。これを何度も繰り返します。
アイコンタクトができると、飼い主さんを信頼するようになってきます。
褒めるのが基本
しつけは、褒めるのが基本です。何かちょっとしたことでもうまくいったときには、しっかりと褒めてあげましょう。褒められれば、犬もうれしいので「こうすれば褒められる」といったことを学習していきます。これはずっと続けていくべきです。
逆に失敗したときには基本的に”無視”です。トイレを失敗しても大声で怒らず、無視して片づけます。逆に成功したときにはやっぱり大げさに褒めてあげます。
要求吠えに関しても基本的に”無視”です。
”無視”は犬にとってつらいことなので「こうすると無視されちゃうのね」と学んでいきます。
叱るときは1回だけ
でもやはり叱らなければいけないときも出てくれるかと思います。そんなときは低い声で1回だけ叱ります。何度も叱っては逆効果です。
それに、時間がたってからのことを叱ってはいけません。あとから怒られても「なぜ怒られてるのか」理解できませんし、飼い主さんに対して恐怖心を抱く原因にもなります。
怒られすぎは飼い主さんを信じられなくなっちゃうよ!
成犬のしつけに困ったらプロに頼むのもあり
ここまで成犬になったトイプードルのしつけに対する考え方を見てきました。
人と同じで時間はかかるものの成犬になったって正しい方法でしつけを行えば、ちゃんと覚えてくれますしできるようになります。
しかし、しつけというのは飼い主さんが考え方や方法論を学ぶべき必要が大いにあります。
むしろ飼い主さんの考え方の方が大事とも言えます。
成犬であっても子犬であっても「しつけに対する考え方」を学ぶのは大事ですが大変な部分でもあります。そんな時はプロのトレーナーに頼るのもありです。ですが、しつけの方法だけを教える「しつけ教室」は通っても仕方がないと言えます。
しつけの方法を学ぶというよりも愛犬との関係性の作り方を学ぶのです。この「飼い主と犬の関係性」を学べるしつけ教室ならば通う価値はあると思いますよ。
自宅でしつけできるおすすめ教材
とはいえ、しつけ教室は時間もかかるし何度も通うのは面倒という方であれば、「イヌバーシティ~いぬ大学」のような家で学習できるしつけ教材を使うのもありと言えます。
ちなみにイヌバーシティは完全非体罰のしつけを推奨しており、徹底的に飼い主さんの愛犬に対する考え方を学べる「飼い主にとっても愛犬にとってもやさしい」教材と言えます。
スマホでいつでもしつけ方法が確認できますから、DVDで繰り返し見るといったわずらわしさがないので手軽なのも人気の理由と言えます。もちろん子犬だって成犬だってOKですし、全犬種に対応しているので、どんなワンちゃんでもOKです。
成犬になった愛犬のしつけを見直すのにもGOODですぞ!
まとめ
と、このように成犬になったトイプードルだってしつけはちゃんとできます。
わがまま・問題行動といったものは、飼い主さん側の接し方にも問題があります。
まずは飼い主さんのこれまでの接し方・考え方を見直すところから始めましょう。
しつけの方法に困ったら、その道のプロに頼るのも全然悪いことではないですよ!!
正しくしつけてあげればきっとうまくいくはずですぞ!