といぷ博士ですぞ!
犬の気管虚脱というものをご存じでしょうか？
トイ種には特に多いともいわれるこの気管虚脱とはどのような症状をいうのでしょうか？
気管虚脱という名前を聞いただけでも、呼吸器系の病気ということは想像できますよね。
気管虚脱は非常に怖い病気です。
呼吸時の空気の通り道である気管、これが潰れてしまって呼吸が苦しい状態をいいます。
この気管虚脱の症状や原因、対処法についてまとめていきたいと思います。
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犬の気管虚脱とはどのような状態?
まず、犬の気管虚脱というのは、どのような状態なのかご説明します。
本来気管は筒状の形をしています。そかし、何らかの原因によってこの筒状の気管が潰れ、呼吸がしづらくなってしまう病気が気管虚脱なのです。
呼吸を止めると気管が元の筒状に戻るのですが、呼吸をするとまた気管が潰れてしまうので、とても苦しい病気です。
さらに、気管虚脱は進行性の病気のため、早めに治療することが求められます。
気管虚脱の症状としては、乾いたような咳と呼吸をする時にガーガー・ヒューヒューといった音がするのが特徴です。
ガチョウの声や、豚の声に聞こえるといった話もよく聞きます。
症状が出て初期の頃は、ただの咳に聞こえますが、次第に苦しくなってくると、舌を巻くような呼吸をします。
症状が進行すると、気管がずっと潰れたままの状態が続き、失神や窒息死の危険が高まる恐ろしい病気なんだって！
犬の気管虚脱はどうして起きる？その原因について
では、気管虚脱が起こる原因は一体なにか。
主な原因は３つあります。
- 遺伝
- 肥満
- 加齢
遺伝による気管虚脱
ひとつめの原因としては、遺伝的な要因が上げられます。
気管虚脱になりやすい犬種として、ポメラニアンやチワワ、トイプードルなどの小型犬がいますが、その中でも遺伝により気管虚脱を患ってしまうケースが少なくありません。
両親やその先代が気管虚脱になったことがある場合は注意が必要です。
肥満による気管虚脱
ふたつめの原因は肥満によるものです。
肥満によって気管が変形することが原因で気管虚脱になるリスクが高まります。
気管のまわりについた脂肪が圧迫してしまうことが原因ですね。
加齢による気管虚脱
最後に考えられるのが、加齢による発症です。
比較的、中年〜老年の犬になると気管虚脱が増えて来ます。
気管虚脱の遺伝を持っていて肥満の犬は、年齢が進むにつれて特に注意が必要になります。
犬の気管虚脱の予防法と対処
では、気管虚脱にならないための予防法はあるのか、その対処法についてもご紹介していきたいと思います。
- 肥満予防
- 首輪を見直す
肥満予防する
肥満の犬はまずダイエットから始めましょう。
犬の肥満は、人間の肥満以上にリスクが高いのです。
食事管理や運動など、飼い主さんのサポートが絶対条件になります。
首輪を見直す
散歩に使う首輪は、人間が思っている以上日に犬へ負担をかけています。
首輪による刺激が咳を誘発してしまう可能性があります。できる限り、首輪ではなく、ハーネスを使うことをオススメします。
愛犬が気管虚脱だと思ったら…対処法
万が一、気管虚脱の可能性があると思ったら、自己判断せずに迷わず病院へ連れて行きましょう。
軽い咳だからと、ただの風邪と判断してしまうのは禁物です。
先に述べたように、気管虚脱は進行性の病気なので早期発見が大切なのです。
発見が遅れると症状が進み手遅れになってしまうこともあります。
病院ではレントゲンのみの診察で気管虚脱かどうかを判断することができます。
もしも気管虚脱になっていたら、治療方法としては外科手術により潰れた気管を広げる治療を行います。
手術をすることで、呼吸が楽になり、病気の進行を防ぐことができるでしょう。
まとめ
大切な愛犬が、呼吸困難で苦しむ姿は絶対に見たくありませんね。
犬は言葉を話せないぶん、普段の様子と少しでも違うと感じたらいち早く冷静な判断をすることが大切なのです。
愛犬の小さな変化を誰よりも分かるのは飼い主さんです。
万が一、気管虚脱を疑うような症状が見られたら迷わず病院へ行きましょうね。
どんな症状でもそうですが、早めの対応が大事ですな！
愛犬のためにもかかりつけの動物病院を持っておくとよいですぞ！
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