といぷ博士ですぞ!
トイプードルのジャンプする姿はとても愛らしいものがありますが、実はちょっと危険も伴っているのをご存知でしょうか?
仕事や外出から家に帰ると、一目散に自分のところに駆けよってくれ飛びつき喜びを爆発してくれる愛犬のトイプードル。
疲れた心がとっても癒されますよね。
愛犬がいるから「明日も頑張ろう」なんて思えちゃうところもあったりします。
ところで、この飛びつきやジャンプですが、やはりトイプードルのような小型犬にとってはあまり好ましい行為ではないといえます。
愛犬の飛びつき癖は放っておくと病気や怪我にもつながるなんてこともありますぞ。
かわいいからといって二足歩行させているのも実は危険な行為なんですぞ。
ボクたちトイプードルは犬の中でもかなりの高さを飛ぶことができるんだよ!
だけどそれが原因で脚を痛めちゃうこともよくあるんだよね~( ̄▽ ̄;)
トイプードルが飛びつき・ジャンプの理由って?
犬が飛びつきやジャンプをするほとんどの理由は感情表現によるものです。
- 嬉しい時や興奮した時
- 興味があるものを見つけた時
- 散歩や遊びを求める要求によるもの
感情を表す手段としてボディランゲージの一つであるカーミングシグナルなどもありますが、飛びつく行為はそれ以上の感情表現といえるかもしれません。
ただ、この飛びつきを「感情表現だから」と放っておくのもあまりよくはありません。
特に体の小さいトイプードルのような小型犬のジャンプは体に負担をかけやすく、病気のきっかけになることもありますから、できるだけ直したいものです。
トイプードルのジャンプ力はどれくらい?
参考までに、その小さな体からは信じられないくらいのジャンプ力を持っているトイプードル。
80~90cmほどの高さのサークルぐらいなら、助走なしでも余裕で飛び越えてしまいます。
かなりの高さを飛べるトイプードルは、その体高の数倍は飛べると言われています。
そのため、ソファーくらいの高さからジャンプするのはお手のものというわけです。
ただし、猫のように軽快な着地ができず、自身の体重がもろにかかった着地になってしまうため怪我をしやすいという面もあります。
トイプードルの飛びつき癖が原因で病気や怪我に
もともと細く小さい足の小型犬は飛びついたときの姿勢や着地の衝撃で、足腰や背中など骨、関節周りに大きな負担がかかります。
これが様々な病気・怪我を引き起こすことになってしまうわけです。
後足だけで立って歩くのももちろん同様に大きな負担がかかっています。
たとえすぐに病気にならなくても、繰り返して飛びつきを行なっていることが、体への負担を徐々に大きくしています。
骨、関節周りに持病を持つといった子だけでなく、どんな子であれ早めに飛びつき癖はやめさせたいものです。
飛びつき癖がこんな病気や怪我を招くことも
前十字靭帯断裂…飛びつきや二足歩行を繰り返すと膝への負担が大きくなり、膝の十字靭帯を切るきっかけになります。
骨折…ジャンプするように飛びついた場合、着地する際の衝撃で骨が細い小型犬は前後の足を骨折するといったことは多く起きています。
股関節脱臼…大型犬に多いのですが繰り返し飛びつくことで足腰に負担かかって、脱臼を引き起こすことがあります。
膝蓋骨脱臼…特に小型犬に多い症状で飛びついたり、後足だけで立つことは膝に負担かかります。
膝の皿が本来の位置からずれることがあります。
環軸関節不安定性…首にある関節のことで飛びつきの衝撃が首に大きな負担をかけることもあり、こういった症状が現れやすくなります。
椎間板ヘルニア…ミニチュア・ダックスフントなどの胴長の子が飛びつくことで、背骨周りに体重がかかり、背骨が圧迫されることで発症するといったことがあります。
飛びつき癖はヒトにも迷惑をかける!
飛びつき癖は犬の体に良くないだけではなく、それを受けた相手も転倒させたり、飛びかかった勢いで相手に噛み付いて大怪我を押したなんてことも可能性として考えられます。
トイプードルの飛びつき癖をやめさせるしつけはどうする?
ジャンプや飛びつき癖を止めさせるために、例えば飛びついてきたらよしよしと頭を撫でてあげるのはありでしょうかなしでしょうか?
・・・答えは無しです。
一見、トイプードルの動きを抑えているので欲求も抑えられると思いがちですが、これはかえって「飛びつくと褒めてもらえる」と勘違いされてしまいます。
その結果飛びつき行為が余計に助長されてしまいます。
同様に次のようなこともNGです。
- 飛びついてきた後抱っこしてあげる
- 愛犬をなでたりなだめたりする
- おやつを与える
- 大声を出して叱る
- リードを強く引っ張る
やってはいけない行為、やって欲しくない問題行動に対して、褒めたりおやつを与えることでその行動を抑えようとすると、「その行動は良いことだ」と誤認されてしまいます。
また、叱るというのはその瞬間は止める可能性はありますが、なかなか長く効果は続いてくれません。それに何かにつけて叱るようになると主従関係が崩れてしまいます。
では、ジャンプや飛びつき癖をやめさせるためには、どのようにしつけをすればいいのでしょうか?
飛びつき癖を直す:家の中編
外出からの帰宅時に飛びつかれてしまうのだったら、徹底無視が一番です。
帰宅時に愛犬を無視(見ない、触れない、声をかけない)し背を向けてしまいましょう。そうすることで「飛びついてもかまってもらえない」と覚えてくれます。
また愛犬が自分の目の前に回ってきたら、その都度背を向けて無視します。
諦めてその場におすわりや伏せをしたら「ただいま」の声をかけてあげるとよいでしょう。
自宅に来客があるとき、わかっているときはあらかじめリードをつけて飛びつきを防止するべきでしょう。
また来客者にも犬は無視してもらうように協力してもらい、愛犬が落ち着いたらなでてもらうなどすると良いかもしれません。
飛びつき癖を直す:外出編
散歩中に人や他の犬に飛びついてしまうのであれば、近づけないようにするのが一番の解決策です。
飛びつき癖がある子は、散歩中はリードを比較的短めに持って突進するのを防ぐ必要があります。
また、人や犬を見かけたら名前を呼んであげ意識を飼い主に向けてしまいましょう。(アイコンタクトといいます)
他の人とを立ち話をするなどして立ち止まる時はリードを踏んで飛びつきを抑えてあげるとよいでしょう。
静かに待てた時は目の前にいる相手にも、かまってもらうと良いでしょう。
飛びつきは良くないことと覚えさせること
家の中にいても外にいても、飛びつき行為が「良くない行為である」と覚えてもらう必要があります。
特に外出からの帰宅時などは、飼い主自身もワンチャンを撫でてあげたい衝動に駆られますが、やはり愛犬の健康を考えるとここはぐっと心を鬼にして無視し飛びつかないようにしたいものです。
帰宅後の愛犬の「おかえり~」を避けなきゃいけないのは、ちょっと忍びないものがありますが、愛犬のことを思うと致し方がありませんな…
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