トイプードルを皮膚病から救おう!犬の皮膚病の可能性と予防法!

トイプードルの病気・医療
といぷ博士
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といぷ博士ですぞ!
犬はもともと皮膚の厚さが人と比べて3分の1程度と言われています。
そのため人間なんかよりもずっと敏感な肌を持っています。

この敏感な肌のおかげで、犬は皮膚病にかかる可能性を多く秘めています。
特にトイプードルのような小型犬は皮膚がより弱いと言われています。

皮膚病はいちどかかってしまうと慢性化しやすく、飼い主さんとしてもとても大変な思いをしてしまいます。
もしかしたら「これ皮膚病かな?」と思われる症状をチェックすることで早期発見できるかもしれません。

この記事では皮膚病の可能性が考えられる愛犬の皮膚の状態と皮膚病の予防法をまとめてみます。

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犬の皮膚病あれこれ

まずは比較的よく見られる犬の皮膚病の種類を確認してみましょう。

アレルギー性皮膚炎

ホコリや花粉、化学物質など様々な物質に過剰に反応、体に害を及ぼすアレルギー。
強いかゆみが起こり皮膚をひっかいたり舐めたり噛んだりすることが多くなります。皮膚の状態が悪くなるので進行しすぎると脱毛が起きます。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミに噛まれた時にその唾液が体に入り起こすアレルギー。
場合によっては噛まれなくても触れるだけでアレルギーが起きることがあります。
皮膚に発疹ができ痒くなり引っ掻いたり舐めたりといった症状が出ます。

疥癬症(かいせんしょう)

イヌセンコウヒゼンダニに感染することで起きるのが疥癬症。
イヌセンコウヒゼンダニは皮膚に入り込み穴を掘りながら動き回り、皮膚の下で成長する厄介な皮膚炎。
感染性が強く、感染している犬に触れたり首輪や食器ブラシなどからも移ることがあります。
ひどく痒みがあり引っ掻いたり舐めたりといった症状を見せます。

ツメダニ症

犬ツメダニが皮膚に寄生することで起きる皮膚炎。
フケやかゆみ背中に沿って毛が抜けるといった症状が見られます。
疥癬症同様、他の犬からもうつりますので、 日頃から生活環境を清潔にしておくことが必要です。

ニキビダニ症

ニキビダニ、 毛包虫と呼ばれるダニが寄生することで起きる皮膚炎。
膿が溜まったり発疹ができたりしてニキビのように見えるのでこう言われます。
毛穴に寄生するニキビダニは健康な犬にも寄生するのですが、免疫力が下がっている犬に寄生すると大量に繁殖、皮膚炎を引き起こします。

膿皮症

細菌を原因とする皮膚炎を膿皮症と言います。
普通の状態では病気にまではなりませんが、 皮膚が傷ついていたり、蚊に刺されたりすると細菌が入り炎症を起こします。
炎症が起きると強いかゆみが起こり、舐めたり噛んだり引っ掻いたりといったことがおき脱毛が見られることもあります。

皮膚真菌症

真菌=カビが原因で起こる皮膚病。
毛根に菌糸を伸ばすので毛が細くなったり切れたりします。
進行が進むと円形の脱毛が起き、気が抜けたところは白いフケのようなものが現れます。
免疫力の低い高齢犬などが感染すると全身に広がるといったことがおきます。

脂漏症

皮脂の分泌が多すぎたり少なすぎることが原因で起こります。
皮脂は皮膚を保護するために皮膚の毛穴から分泌されているもので、乾燥しないように働きますがこの働きが正常にできなくなると脂漏症になります。
アレルギーや皮膚炎内臓の病気、ビタミン・ ミネラルの不足、脂肪分の不足といったことが原因で皮脂の分泌が悪くなります。
皮脂の分泌量が多くなると脂性型の脂漏症に 、皮脂の分泌が少なくなりすぎると乾性型の脂漏症になります。

皮膚病の可能性?愛犬の皮膚の状態

皮膚病の症状としてまずあげられるのがやたらと体をかゆがることです。皮膚病の症状を持っている犬の50%以上は体をかゆがっているともいわれています。

ほんの少しだけかくという行為は、生理的なものなので気にする必要はありません。

頻繁に体をかゆがる

今、話したように頻繁に体をかゆがるという行為がみられると皮膚病の兆候があるかもしれません。

特に同じところを頻繁にかいているのはその可能性が大です。
中でも多いと言われているのがアレルギー性の皮膚炎です。

やたらとかゆがっている部位をちゃんと確認し、赤みや脱毛の症状がみられていないか確認してあげるべきでしょう。

脱毛している

特定の部位にだけ脱毛がみられるのは皮膚病のサインと言えます。

脱毛にはかゆみを伴うものと、そうではないものがあるのでかゆがっていないときには気づきにくいかもしれません。

普段のブラッシングなどでも皮膚の状態をチェックしてあげるべきでしょう。

参考記事 トイプードルのブラッシングの方法はこちら→トイプードルのブラッシング|ふわふわにするコツと方法&嫌がる時の対処法

逆にかゆみを伴うものは、頻繁に体をかくので脱毛が悪化してしまう可能性もありますから、早めの対処が必要と言えます。

脱毛にはニキビダニ症やツメダニ症、疥癬、ノミアレルギー性皮膚炎が考えられます。ホルモンに異常をきたしているときにはクッシング症候群を患っている場合もあります。

赤いブツブツがある

膿皮症の症状でよくみられるのが赤いブツブツができること。

化膿性の皮膚病なので膿が出ることもあります。

また他には疥癬により激しいかゆみが伴い赤いブツブツができるといったことも見られます。放っておくと症状が急激に悪化することがありますので、こちらも早めの対処が必要でしょう。

激しいかゆみのおかげで、その部分が赤くただれることもありますから注意してください。赤いただれがひどくなってしまうと皮膚組織が破壊されその部分の毛が生えなくなることがあります。

部分的に地肌が赤くなっている

皮膚にブツブツができていれば何らかの病気かなと思えますが、彼にブツブツがなくても、部分的に皮膚の表面が赤くなっている場合はアレルギー性皮膚炎の可能性を疑いましょう。

例えば散歩で草むらを歩いた後に足元や下腹部などが赤くなっているといった場合はアレルギーにより皮膚がやられていることが考えられます。
また、このような赤みと同時に脱毛している部分が見られるのであれば、毛穴に寄生して起こるニキビダニ症といった可能性もあります。

いつもより皮膚が赤くなっているという時は、早めに病院に行くことで早期の皮膚病の発見にもつながります。

フケがでやすい

ちゃんとシャンプーをしたりブラッシングをしているのにフケが出ているようであれば、ツメダニ症、ノミアレルギー性皮膚炎、糸状菌感染症、脂漏症といった可能性が考えられます。
特に脂漏症はトイプードルなどに多く見られ、黄色いフケが出ることもあります。

また、ホルモンに異常をきたしクッシング症候群や栄養失調といった時にもフケが出やすくなります。

皮膚が硬くなっている

かゆみを伴う皮膚病が慢性化しかき続けることで徐々に悪化した皮膚は固くなってしまいます。
放っておくと皮膚組織が破壊されその部分の毛が生えなくなるといったことも考えられます。

マラセチア感染症やアトピー性皮膚炎などがその原因となることが多いのですが、この痒みの根本的な原因を特定しかゆみを止めることが重要となります。

皮膚がベタベタしている

脂漏性やアトピー性皮膚炎、ツメダニ症といった皮膚病のサインと言えるのが皮膚がベタベタしてフケがでやすくなり体臭がきつくなること。

皮膚から分泌される皮脂の量が多くなりすぎて皮膚がベタベタしてしまいます。

また脂分の多い食べ物を頻繁に食べていると、栄養バランスが崩れ皮膚がベタベタすることもあります。

ストレスによる皮膚病の可能性

ここまで見てきたような皮膚病の原因を仮に取り除いたとしても、体をかき続けたり舐め続けたりすることがあり、皮膚がただれることも多くみられます。

この原因としてあげられるのがストレスです。

叱られることが多かったり、同居している他の犬と仲が悪かったり、慣れない環境への引っ越し、また運動不足などがストレスの原因となります。

愛犬が暮らす状況にストレスが発していないか確認してあげましょう。

愛犬の皮膚病を予防するには?

もちろん皮膚の状態を健康に保っていれば皮膚病の予防につながります。
皮膚病はその症状が進まないと意外と気がつかないことが多いものです。

そのため年に数回は健康診断を受けたり、抜け毛の量をチェックしてあげると皮膚病の早期発見にもつながります。

また生活環境が高温多湿の状況だと皮膚が蒸れたりかぶれる原因にもなります。
室温が20~22度、湿度が40~60%位に保てれば愛犬の皮膚のバリア機能が保持されます。

特に肌がベタベタしていたりカサカサしているとバリア機能が低下しやすくなるので、1週間から2週間に1度位はシャンプーを行い皮膚を清潔に保ちたいものです。

参考記事 トイプードルのシャンプーの方法はこちら→トイプードルのシャンプー自宅でふわふわにする仕方7つのポイント!

この時、シャンプー後のドライはしっかりと行わないと逆効果にもなりかねませんので注意してください。
また、シャンプーは保湿効果の高いものを選び皮膚が乾燥してしまうのを防ぎましょう。

ブラッシングを行うときにも、犬用化粧水のような保湿効果の高いものを使ってあげるとより効果的です。

ちなみに、我が家ではアヴァンス犬用化粧水を使っています。

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我が家の皮膚病の例

かくいう我が家のトイプードルちょこすけも脂漏症になったことがあります。
あまりにも同じ部分をかゆがっているのでよく見ると脱毛を起こしていました。

動物病院で「塗り薬のようなものは無いのですか?」と聞いたところ「塗り薬ではなめてしまうのでダメ」と言われ、注射で対応してもらいました。
でも意外とこの注射代が高くて4~5千円した記憶があります。

幸い我が家はペット保険に入っているのでこの金額ですみましたが、もしも保険に入っていなければもっと高額なものになっていたことは間違いありません。

動物を飼っていると突然どのようなことが起こるかわかりませんから、万が一の為にもペット保険は入っておいた方がいいかもしれませんね。
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まとめ

一口に皮膚病と言っても色々な種類があり、またその原因は様々です。
全ての原因を特定することは難しいかもしれませんが、普段から愛犬がどのような行動を取っているかは出来る限り早くしてあげたいものですね。

愛犬が過度に皮膚を痒がっている、 引っ掻いているなどという行為が見られるようならば一度動物病院に相談してみるべきでしょう。

といぷ博士
といぷ博士

どんな病気でもそうですが、 早期発見こそ症状をひどくしなくて済みますな。