といぷ博士ですぞ!
チャイムや車の音に吠えまくる愛犬。
「犬の耳ってどんだけ聞こえるの?」なんて考えたことありませんかな?
犬って耳が良いのは知っていますか?
実は、私達の想像以上に耳が良いのです。
私達が聞き取れないような音も、犬の耳にはしっかりと聞こえています。
犬は、はたして一体どれほど耳が良いのか、そしてその聴覚の良さがちょっと不便になることも…。
今日は犬の聴覚について詳しくご紹介しましょう。
犬の聴覚は人の何倍?どれくらいの音を聞き取れるの?
犬の聴覚は人間の最低でも約2倍の音域を聞き取れると言われています。
聴力だけで考えると人の4~10倍にもなると言われています。
音域とは、音の大きさではなく、音の高さ低さのことです。
家族が家に帰ってくると、誰よりも先に愛犬が気付き、玄関前やドアの前に駆け寄ることはありませんか?
これは、私達人間には聞こえないような、足音やドアノブの音、帰宅した車のエンジン音をキャッチしているからなのです。
犬の聴覚がこれほどまでに発達している理由は、野生で獲物を逃さずその音を頼りに捕らえるためだったと言われています。
犬の聴覚、聞き取れる周波数は?
では、実際に犬が聞き取れる周波数はどのくらいなのでしょう。
犬はおよそ60〜50000ヘルツの音域を聞き取れると言われています。
何ヘルツと言われてもいまいちピンと来ないかもしれませんが、ピアノの周波数が約27〜1200ヘルツです。
犬が聞こえる60〜50000ヘルツの中でも、犬の耳に一番聞こえやすいと言われているのが8000ヘルツです。
人間の日常会話が4000ヘルツ程度なので、人間の声よりも高い、笛やサイレン音の方が犬にとっては聞き取りやすいと言えるでしょう。
20000ヘルツが超音波の周波数なので、犬の聴覚はものすごく高い音まで聞き取れるということがわかりますね。
ちなみに人の聴覚は?聞き取れる周波数は?
ちなみに人間の聴覚は、約20〜20000万ヘルツまでを聞き取ることができます。
しかし、高齢になるにしたがってその可聴範囲が10000万ヘルツ程まで下がると言われています。

犬の聴覚がいかに優れているか比較できますな。
犬は聴覚が優れているだけに悩みも多い…?
犬の聴覚が優れているということはお分かりいただけましたね。
しかし、聴覚が優れているという事は、良い事ばかりでなないんです。
聞こえなくても良い音まで聞こえてしまうため、犬自身も、飼い主も実はちょっと困っていることがあるでしょう。
我が家の犬はとにかく人見知りで臆病です。
インターフォンの音や来客が怖いのはもちろん、郵便屋さんのバイクの音や宅急便のトラックの音まで反応してしまうんです。
ちょっとでも音や気配を感じると、ドアの前ですぐに威嚇体制。
家の中で、人間には全く聞こえない音も犬には聞こえてしまい、犬自身も私達家族も、少なからず困っているのです。
こんな風に、人間には聞こえず犬にしか聞こえない音が世の中には意外と多いのです。
寝ていても、少しの物音で起きてしまうことや、外から聞こえる音に反応してしまうなど、聴覚が優れているのは、不便なこともあったのですね。
犬の耳トラブルにはご注意
聴覚が優れている犬ですが、耳のトラブルも実は多いのです。
犬の耳の構造は複雑で、内耳炎や外耳炎になってしまうことは珍しくありません。
大切なのは、耳に異変を感じたらそのままにせず、動物病院で診てもらうということです。
内耳炎や外耳炎は珍しい病気ではなく、しっかりと治療をすれば完治も難しくありません。
しかし、なんとなくそのままにしてしまうと時間の経過とともに症状が悪化していきます。
大切な聴力にまで悪影響を与えてしまう可能性がありますので、犬の耳トラブルは甘く見ずに、いつもと様子が違うと感じたらまずは病院へ行きましょうね。
まとめ
いかがでしたか。
想像はしていましたが、犬の耳はとても広範囲で音をキャッチできるということが分かりましたね。
これから、愛犬に声を掛けるときに、少し声のトーンを変えて話しかけてみるのも面白いかもしれませんよ。

ちなみに聴覚や嗅覚は優れているものの、視覚は意外と狭かったりするんですぞ。
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