トイプードルは分離不安症になりやすい?原因と治し方&チェック方法

トイプードルの病気・医療
といぷ博士
といぷ博士

といぷ博士ですぞ!
室内犬を飼っていると分離不安なんて言葉をよく聞きますが、いったいどこからが分離不安なのでしょうか?

いつでもどこでも何をしていても愛犬が自分についてくる、ずっと監視されているなんて感じることってありませんか?

こういった話をすると「それって分離不安じゃない?」なんて言われてしまいますが、実際のところ分離不安ってどんなことなのでしょうか?

また、必要な対策があるのでしょうか?

個人的には、愛犬がついてくれるのは信頼している証拠だと思うのですがいかがでしょうか?

ちょこすけ
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ボクはストーカーじゃないぞ!ちょっと心配症なんだよ~。

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犬の分離不安ってどんなこと?

犬の分離不安症は、犬が飼い主さんに依存していることから起こります。
飼い主さんが自分の見えないところにいるのをとても不安に思い、それが

  • 吠える
  • 破壊する
  • トイレを粗相する
  • 体を舐め続ける
  • 体調を悪くする

といった行為につながることをいいます。

これはもともと群れで暮らす習性のある犬が、飼い主さんをリーダーと認めておりこのリーダーと離れることに対して精神的に不安な状態になることから起こると言われています。

しかし、上記のような行動をとるからといって全てが分離不安症とは言えません。
この境界線が非常に難しいところではあったりします。

例えば飼い主がどこかに行こうとすると必ずついてくるといった行為は、

  • 「1人になるとどうしたらいいのかわからない」
  • 「飼い主さんが何をしているのか気になる」
  • 「いつでもそばにいたい」

といった気持ちの表れです。

こういった行為を分離不安と取るかどうかは非常に難しいところですが、逆に言うならばこういった行為はどんな犬にだって見られる行為ともいえます。

トイプードルは分離不安になりやすい?

トイプードルのような小型犬は甘えん坊であり寂しがり屋なので分離不安症にかかりやすいとも言われています。

しかし、基本的に「かまってちゃん」が多いトイプードルですから、ただ単に退屈しのぎであったり、飼い主の興味を引きたいが為に分離不安と同様の行為を取ったりします。

だからといって全てのトイプードルが必ず分離不安になるかというとそういうわけでもありません。

室内で飼われている小型犬は依存心が高い犬種が多いですから、多かれ少なかれ分離不安症のような行動を見せる事は度々あります。

トイプードルが分離不安になってしまう原因は?

トイプードルが分離不安症になってしまう原因は一言で言うなら愛犬と飼い主さんとの関係性にあります。
愛情を持って愛犬に接してあげる事はもちろん大切なことですが、少々度が過ぎてしまうとただの甘やかしになってしまいます。

甘やかしすぎることは、その子の性格と経験から飼い主さんえの依存心が高くなりすぎ、それが結果として飼い主さんと離れられない、離れることが不安になるといった状態になります。

この飼い主への依存心が高ければ高いほどひとりでいる寂しさ、ストレスに耐えられなくなり分離不安症になりやすくなります。

特に社会化ができておらず、しつけがうまくいっていないときにこういった症状が多く起きるようです。

分離不安とは限らないことも

犬にとっては子犬の頃から少しずつでも留守番させることを覚えていかなければ、ちょっと飼い主さんが見えなくなっただけでも大きな不安となります。

  • 無駄吠えすること
  • 破壊行動をすること
  • トイレの粗相をすること

こういったいわゆる問題行動はちゃんとしたしつけを教わっていない犬にとっては問題行動ではありません。

犬の問題行動とは、犬が人間社会で生きていくための人間が定めたルールですからこのルールを犬に覚えさせてあげる必要があります。

こういったルールを覚えることこそがしつけであり、このしつけを行っていく上で「1人でも大丈夫」といった独立心も養ってあげる必要があります。

トイプードルの問題行動の原因ってなに?しつけの方法と飼い主の問題
よく聞くトイプードルの問題行動とはどのようなもので、どんな原因で起きてしまうのでしょうか?また、問題行動をしつけで解決するための飼い主の考え方も重要です。犬の問題行動について詳しく見てみることにしましょう。

犬の分離不安は病気なの?

犬の分離不安症は病気なのかどうなのかという問題がありますが、人間の子供にも起きうる分離不安障害が精神障害の1つとして捉えられるように一概に病気とは断定はできません。

ただ犬の分離不安症は飼い主さんがそばにいないことに対して強いストレスを感じているのが原因ですから「心の病」としてとらえられるようになっています。

愛犬の分離不安度チェック!

まずは愛犬が本当に分離不安症になっているかどうかを確かめるところからチェックしてみましょう。

  • どんなときにも飼い主から離れられない
  • 飼い主の後を家中ついて回る
  • 飼い主が見えなくなると無駄吠えをする
  • 飼い主が見えなくなると破壊行動をする
  • 留守番中にパニックになり暴れる
  • トイレの失敗が多い
  • 飼い主がいないとブルブル震える
  • 飼い主と離れると足や尻尾を舐めたり噛んだりする
  • 飼い主が帰宅するといつまでもついて回る
  • 食欲不振になっている
  • 行動にいつも落ち着きがない
  • 飼い主がいないところでは熟睡できない

チェック項目が多ければ多いほど、分離不安症の可能性は否めなくなってきます。

しかし、これまでにもお話ししたように分離不安症で起こる問題行動と通常の問題行動(しつけの不十分さ)とは紙一重です。
そのためチェック項目が多いからといって一概に分離不安症とは言えないところもあります。

犬の分離不安の見極め方

では犬の分離不安はどうやって見極めればよいのでしょうか?
諸説ありますが、犬の分離不安は例えばお留守番をさせたときの最初の30分でわかると言われています。

お出かけして最初の30分の間にワンワンと吠えまくったり、破壊行動のようなことをしているのであれば分離不安になっている可能性が考えられると言われています。

ある程度時間が経った後に粗相をしていたり問題活動をするといった行為は、分離不安ではなくただ単に暇つぶしのために行っているとも言われています。
こういった行為を確認するにはビデオカメラを回して置いたりファーボのようなドックカメラを設置しても良いかもしれません。

まずは愛犬が留守中にどのような行動をとっているのか確認してあげる必要があります。

では、続いて分離不安症と思われる行為をしているときにはどのような対処をしていけばよいでしょうか?

犬の分離不安の治し方

愛犬の分離不安症を少しでも解消するためには、まず飼い主さんが愛犬との関係性を考えなければいけません。
甘やかしすぎることばかりが犬を飼うことにとって良いことではありません。
もちろん叱ってばかりだったり体罰の方が全然問題ではありますが…

分離不安症かなと思った愛犬に対しては、これまでよりも多少の距離をとってあげる必要があります。
それも決して慌てることなくゆっくりと時間をかけて行う必要があります。

一番の対応策としては留守番のしつけを再度やり直すことになります。

1.短い時間の留守番から始めてみる

まずは留守番自体に慣れさせるために、ちょっとだけ飼い主さんがいない状況を作っていきます。
最初は数十秒や数分で構いません。

この間に吠えたり問題行動を起こさなければ「いい子だね」と言ってご褒美をあげます。
仮に吠えたりしたときは、声も掛けずに無視をします。

何度も繰り返しているうちに「どうやったらおやつをもらえて、どうしたら無視をされるのか」と言うことを理解するようになってきます。

少しずつ飼い主さんがいない時間を増やしてあげましょう。

2.留守番させているふりをする

愛犬は実は飼い主さんの行動をよく見ています。

出かける準備をしていると「そろそろ出かけるんだな」と言うことを日々の生活で理解しています。

そのため、いつも通り出かける準備をしておきながら出かけなかったり、一旦外に出てすぐに帰ってくるといったことも有効でしょう。

3.出かける時に声をかけない

出かける時に「行ってくるよ」とついつい愛犬の頭をなで声をかけてしまいますが、ハウスに入って落ち着いている愛犬にはあえて声をかけずに出かけましょう。

おもちゃなどで夢中になって遊んでいる間に、いつの間にか飼い主が出かけていたという状態の方が理想です。

4.帰宅時にすぐに相手しない

逆にお出かけから帰ってきたからといってすぐに愛犬をかまってしまうと、愛情が爆発しすぎてさらに離れたときに不安感が増します。

そのため、帰宅後は愛犬の様子が落ち着いたのを確認してからかまってあげるようにしましょう。

愛犬と基本のしつけと主従関係のあり方を見直すのが重要

こういった対応を行い、少しずつ「留守番という行為」に再度慣れさせてあげる必要があります。
時間はかかりますが、飼い主さんが見えなくなっても、いなくなっても大丈夫な状態を作っていかなければいけません。

同時に「トイレ」や「まて」などの基本のしつけと主従関係のあり方を見直してあげると良いでしょう。
飼い主さんの言っている事は絶対であり、飼い主さんに従っていれば良いことがあるという事を理解させてあげる必要があります。

トイプードルのしつけは主従関係or信頼関係?愛犬と作る理想の関係性
人間社会で飼い犬のトイプードルが安心して暮らしていくためにも、わがままな犬にならないためにも、やはり主従関係を作り、それをはっきりさせておく必要があります。また主従関係があるからこそ信頼関係ができるわけだし、信頼関係があるからこそ主従関係もうまくいきます。

また分離不安症だからと獣医さんに相談をしても、精神安定剤のようなものは処方されるかもしれませんが根本的解決には至りません。
やはり、飼い主と愛犬との関係性を根本から見つめ直してあげるのが解決策になります。

とここまで対処法を見てきましたが、分離不安症は精神的要素が大きく関わっているので簡単には解消されません。

無駄吠えが続いたりトイレの粗相が続くというのは飼い主さんにとっても辛いことですが、やはり時間をかけてじっくりと向き合っていく必要があります。

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犬と一緒に寝ると分離不安になりやすい?

最後に愛犬と一緒に同じ布団で寝るということに昔から賛否両論ありますが、否定派の意見の1つとして分離不安を促すといったことが挙げられます。

これは果たして本当でしょうか?

個人的な意見としては犬と一緒に寝ても全然構わないと思います。
その場所は愛犬にとって落ち着ける場所で安心して眠れるのであれば、ありなんじゃないかって思います。
実際、我が家には私の布団で一緒に寝ていますし…

それが理由で分離不安を促しているとは思えません。

もちろん分離不安症と診断されている犬、体の出来上がっていない子犬と一緒に寝るのはちょっと危険ですしやめたほうがいいと思います。
体の出来上がった成犬であれば大丈夫なんじゃないかって思っています。

といぷ博士
といぷ博士

あと、おしっこの粗相をしないことが前提ですが…

まとめ

分離不安症は今では「心の病」と言われるような精神的な疾患として捉えられています。

しかし、ここまで見てきたように分離不安症なのかしつけの問題なのかを判断するのは非常に難しいところです。

どんな犬だって飼い主さんと一緒にいる限りは、飼い主さんのことを好きだからこそ、どこでもついていきたくなるし、姿が見えなくなると不安になるものです。

我が家でも見事なまでにずっとストーカーしています。

トイプードルがどこまでもついてくる?愛犬のストーカー行為その理由は?
愛犬のトイプードルがどこまで行ってもついてくる…そんなことありますよね。まるでストーカーのような行為は飼い主とっては嬉しいような、うざったいような…。でも愛犬があなたのあとをずっとついてくるのにはちゃんと理由があったんです。愛犬のストーカー行為の理由を徹底解明です。

でも、これって愛犬が飼い主のことを信頼してくれている証拠ですし、おかげでちゃんと言うことも聞いてくれます。

確かに飼い主がいなくなってパニックになってしまうほどであれば、対策が必要になってくるとは思いますが、過度な心配はかえって分離不安をあおる結果にもなりかねません。

ある程度はストーカーするくらいがちょうどいいのかもしれませんよ。

といぷ博士
といぷ博士

お留守番がちゃんとできていれば、心配しすぎなくてもいいかもしれませんぞ!

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