トイプードルは抜け毛が少ないと言われていますが、それってなぜだかを解説してみますぞ。
トイプードルが室内犬として人気の理由はもちろんその可愛らしさ。
愛嬌のある可愛い顔で、じっとこちらを見つめられるとついつい癒されてしまいますよね。
加えて、室内犬として飼いやすい理由の1つに毛が抜けないといったことも挙げられるでしょう。
この毛が抜けないというおかげで、掃除なども手間がはぶけ、だいぶ楽になる事は間違いありません。
ではどうしてトイプードルは毛が抜けない犬なのでしょうか?
ボクたちトイプードルは毛があんまり抜けないから、室内で飼うのにちょうどいいんだって!
でもちゃんと散歩には連れて行ってほしいなぁ~!
トイプードルの毛が抜けない理由
犬にはシングルコートとダブルコートと言われる2つのタイプの被毛の種類があります。
ダブルコートは二重毛と言われるもので上毛の下毛の2種類の毛を持っています。
この下毛が換毛期と言われる毛の抜け変わる時期になるとゴッソリと抜けるわけです。
一方のシングルコートは単毛と言われるタイプで、上毛しか持っていません。
もともと犬の毛はダブルコートだったのですが、人と一緒に生活することが多くなって以来、下毛が必要なくなりシングルコートの犬種が誕生するようになりました。
トイプードルはシングルコートと言われる被毛タイプです。
抜け毛が多いのは、下毛のためこれを持たないトイプードルではそれほど多く毛が抜けません。
ちなみにもともと寒い地方原産の犬種はダブルコートが多いです。これは下毛により皮膚を保温するためだと言われています。
参考記事 犬の毛は2種類!シングルコートとダブルコートの違いってなんだ?
毛が抜けにくいと言われている犬種10種
もちろんシングルコートの被毛を持つのはトイプードルだけではありません。
シングルコートで毛が抜けにくいとされ飼いやすいと言われている犬種10種は次の通りです。
- トイプードル
- ミニチュアシュナウザー
- シーズー
- ヨークシャテリア
- ビションフリーゼ
- ミニチュアピンシャー
- チャイニーズクレステッドドッグ
- パピヨン
- マルチーズ
- ポーチュギーズウォータードッグ
毛が抜けにくい順位というわけではないですぞ
トイプードルに換毛期はないの?
それでは「シングルコートのトイプードルには換毛期がないのか」というとそういうわけではありません。
ちゃんと換毛期がやってきます。
それは季節の移り変わりの時期、子犬から成犬へと成長する時期と言われています。
ただダブルコートの犬種に比べるとゴッソリ抜け落ちるというものでもなく、少しずつで抜けた毛がほかの毛に絡みついているということがよくあります。
そのためこの換毛期には、より念入りにブラッシングを行うべきでしょう。
トイプードルの毛が抜ける?こんな時に考えられる原因は?
それでは逆にトイプードルの毛が抜けるといったことはないのでしょうか?
たしかにシングルコートのトイプードルですから、ダブルコートの犬種に比べれば抜け毛は少ないと言えますが、それでも抜け毛が起きやすくなるといったこともあります。
通常成長の過程で抜け毛が起きやすくなるのは次の2つの時期が考えられます。
- 子犬から成犬へと成長する時期
- 成犬から老犬へと成長する時期
子犬から成犬へと成長する時期
この時期は子犬のころの柔らかい被毛が抜けやすくなり、大人の被毛と変化が起きる時期と言えます。
どちらかというとカールした被毛へと変わる時期ですね。
成犬から老犬へと成長する時期
この年齢になってくると高齢化によりホルモンバランスに変化が起き始めます。
そのため普段は少なかった抜け毛が多くなるといったことがみられるようになります。
ただし、どちらにしても抜け毛がずっと続くということはなく、一時的なものと言えます。
こういった時期とは関係なしにトイプードルの毛が抜けるというのであれば、何らかの病気の可能性も考えられます。
代表的なものをまとめてみます。
クッシング症候群
高齢化に伴う病気の一種ですが、ステロイドホルモンが過剰に出る病気で食欲が増えたり水を飲む量が増えたりします。
同時に被毛が細くなったりり薄くなりということが起こりやすいと言われています。
アトピー性皮膚炎
アレルゲンにより皮膚に炎症を起こしかゆみや赤みといったことが現れます。
これらの症状が進行すると脱毛症状がみられるようになります。
感染症
ノミやダニによる感染でアトピー性皮膚炎同様、皮膚に炎症を起こしかゆみや赤みが起こり脱毛症状が起きることもあります。
アレルゲンが原因で、皮膚にかゆみや赤み、湿疹等の症状が見られ、症状が酷いと脱毛が見られることがあります。
トイプードルは抜け毛より毛玉に注意!
ここまでトイプードルの抜け毛についてみてきましたが、トイプードルの場合は換毛期の抜け毛を気にするよりも、毛玉を気にしてあげましょう。
抜け毛はそれほど多くはない代わりに被毛が絡まりやすく毛玉ができやすい犬種です。
できてしまった毛玉をそのままにしておくと、本人も痛いですし皮膚病の原因にもなります。
毎日のブラッシングはやはり欠かすことができません。
ブラッシングをちゃんと行ってあげることで、被毛の状態を良くしてあげることができますし、皮膚の変化にも気づきやすくなります。
参考記事 トイプードルのブラッシング|ふわふわにするコツと方法&嫌がる時の対処法
また、皮膚が弱く乾燥肌になりやすい子も多いのでブラッシング時に犬用化粧水を使ってあげるのもいいかもしれません。
温泉水を使った犬用化粧水アヴァンスはかなり人気になっていますね。
被毛の状態、お肌の状態がよろしくないといった時には試してみるといいかもしれません。
トイプードルは抜け毛が少ないといってもやはり多少なりとも抜け毛がありますぞ。
常に周囲を清潔にして快適な環境を作ってあげるのも大切ですぞ。
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しばらく様子を見ないとはっきりとしたことが言えませんが、飼い始めてすぐのころであれば購入したペットショップやブリーダーさんに一度相談した方が良いかもしれません。